環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年7月30日月曜日

「学問のすゝめ」について その1

先週、高校の同窓会で帰郷した際に、ひょんな事から、木下さん(同級生)のご実家に立ち寄る事になった。
とても気さくなご両親で、昔からの知合いのように自然に迎え入れてくれた。

晴れた暑い日で、リビングにあがるとお母さんが冷たいお茶を出してくれた。
ああ〜、ありがたい、と思って一気に飲む。
お茶が置かれたのは背の低い応接テーブルで、片隅に茶色に変色した古い冊子が平積みになっていた。
古文書のような体裁で、まるで読み終わった新聞のようにぞんざいに置かれていたのでしばらく話題にも昇らなかった。
木下さんは同級生、お父さんもお兄さん同窓生、浜松北高の話に花が咲く。

暫くして、お父さんが
「これは福澤諭吉の[学問のすゝめ]ですゾ。しかも初版本でね・・・」
と、その平積みに置かれた冊子の一つを手に取った

え?!これが、学問のすゝめ!?

その瞬間(僕にとって)読み終わった新聞のようなぞんざいな物体が、重要文化財に変わる。

木下さんのお父さんは現役時代は高校の教諭で、昔の書物が幾つか残っているのだそうだ。それにしても、学問のすゝめ初版本があるとは・・・・・・・
写真:hiromichi yasuda












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