環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年8月31日金曜日

瞬間最大風速

さすがにテンパって来た。
締め切り含めて仕事が重なってプレッシャーを感じつつ・・・これ書いてます。

こうなると、無性に本が読みたくなる。いつもの癖だけど。
ブログも、ちょっと投げ槍でスミマセン・・・


こちらは槍投げの人↓
画:hiromichi yasuda






2012年8月30日木曜日

沢山の鍵

銀行の手続きはほんと大変。
最近は一括で引き下ろせる限度額が決まっているから「金額がオーバーしているためシステムを変更します」とか言われて、書類を書かされたりする。

先日もA口座からB口座にお金を移動するだけで、やれ支払書だ、受取書だ、幾つも書類を書かされたうえ、挙句に登録印を忘れていて手続きが出来なかった。

昔、親からこんな話を聞いた。

銀行に行った際に、登録印を忘れたのだけれど、どうしても引き下ろす必用があったので執拗に食い下がって、「私が間違いなく本人だから大丈夫!」と言い放ったとか。
窓口の人も顔なじみ、支店長も顔なじみだから故のむちゃくちゃな言い訳だったが、最後は奥から支店長が出て来て、引き下ろす事が出来たとか。
今だと絶対ムリ。
古き良き時代というか、田舎ののどかな銀行だったと思う。

「セキュリティ」という理由で色々な「鍵」がかかっているけど、鍵が多くて不便に感じるのは僕だけ?
画:hiromichi yasuda




2012年8月28日火曜日

いくつか片付けねば、と思う時に限って・・

受験勉強でのこと。
さてやろうという時、消しゴムが見つからず、引出しを開けると昔のノートが出て来てつい読みふけってしまう・・・・なんて事があった。


そろそろ仕事の締め切りが近くなって、片付けなくてはならない。

そんな時に限って、
「効率を上げる為に、まず机の上を整理しましょ・・」
から始まって・・・・

散らかった机を見て、
「この書類は、こっちのファイルに閉じておかないと」と思って、すぐに見つからないファイルを探し始め、見つかった時には隣に並んでいた本が気になり、
「そういえばこの本、まだ読んでなかったなあ・・・どれどれ・・・」
なんてことに。

しばらくして、さすがにそんな時じゃないと思い直すが、タイミング悪く(良く?)電話がきて対応に追われて別の書類を探し・・・とまあ、やる事が次から次へとスライドして肝心の仕事にはたどり着かない。

挙句に、
「お腹減ったから、昼食、食ってからにしよう・・・・」と、なってしまう・・・
画:hiromichi yasuda

2012年8月27日月曜日

まだまだ暑いですね。スペインでは・・・

まだまだ暑いですね。
横浜は今日の最高気温は34℃

外を歩いていると、日差しがジリジリ痛い。紫外線がとても強い感じ。
でも、木陰に入ると涼しく感じるのは、秋の気配か。

木陰に避難して、そういえば、以前スペインのバルセロナに行った時にこれと近い感覚だったことを思い出した。

駅前広場に陰を作るためだけの東屋があって、地上20mぐらいの所に屋根がある。
でも、その屋根が作る日陰がとても気持ちよかった。
ジリジリとした暑さで、思考とやる気を奪われていたのでこの日陰にはとても助けられた。

日本にはこうした屋根は見かけない。
一歩ゆずって、例えばもっと街路樹を活用すれば良いのだが。




画:hiromichi yasuda

2012年8月26日日曜日

Mac上のwindows

僕のパソコンについての知識は、中の上程度。
仕事でPCを使っているのでそれなりの知識はあるけれど、パソコンがフリーズしたり具合が悪くなったら手も足も出ない。

愛用はMacだけれど、windowsを使う機会も増えて来て「VMWARE  FUSION」という、Mac上でwindowsが使える画期的なソフトを購入。(キラリ)

しかし、複雑ですな・・・仕組みは。
ちょっと不都合が生じると、それはMac本体に原因があるのか「VMWARE  FUSION」に原因があるのか、windowsに原因があるのか、そのソフトに原因があるのか分からなくなる。
揚げ句に、プリントアウト出来ない理由が解らず1日が過ぎる。(ガックリ)

もっと、シンプルに、スマートに、イージーにならないですかねえ。
画:hiromichi yasuda

2012年8月25日土曜日

苦手な英語

昔から英語が苦手だった。
何度も克服しようと、NHKラジオの基礎英語を試みたけど、続かない・・・

先日もYOU TUBEの綴りをYOU TUBUと間違えて友人の失笑を買った。

高校のとき、水泳部に所属していた。
運動用具は、AdidasやMizuno SPEEDO 等が学生の人気商品だった。
その中に、当時ボチボチ話題になり始めた、NIKEがあった。
友人がNIKEのシューズを買ったので、

僕 :「あ、そのナイケ、かっこいいね〜」
友人:「???」
僕 :「N・I・K・E (ナ・イ・ケ)・・それだよ〜・・」
友人:「おまえ・・これナイキ!」
僕 :「・・・・・・」

得意になっていたぶんだけ反響は大きくって、その後、倍以上のリアクションで帰って来ることになる・・・・

おまけに、当時、体毛が濃くなり始めの時期で、男に子は脇の下にふさふさの体毛を備えつつあった。
しかし成長が遅かったのか僕のはチョロっと、オバQみたいな脇の下だったので・・・・

「や〜い、や〜い、ナイケ、ナイケ、脇毛がナイケ〜」

今思うと、高校生は無邪気なガキであった。
画:hiromichi yasuda









2012年8月24日金曜日

静岡の実家からスイカが届く

静岡の実家からスイカが届いた。
そういえば、今年は豊作だと言ってた。
親父が作った自慢の作品で、直径30cmぐらい。結構デカい。
どや顔が目に浮かぶ。

宅急便で送ると、スイカを買うのと変わらないぐらい送料がかかってしまって・・・おやまあとも思うが、こうして送ってくれるのは嬉しいもの。
実家から食料や果物が届くのは、僕が横浜に出てからかれこれ30年近く続いている。
ありがたい事だ。

一人で食べきれないので、身近な人にお裾分け。
水分たっぷりで、とてもジューシーだった。
画:hiromichi yasuda


2012年8月22日水曜日

八幡浜の日土小学校(愛媛)

愛媛県の日土小学校。

子供を見ると、優しい目になるのは歳をとったからかもしれない。
昔はうるさいガキだな〜と思っていたのだけれど、最近はダダを捏ねる子供を見ても微笑ましく思ってしまう。

小学校を設計する建築家は、子供に対する優しい視点をもった人が良い。
日土小学校を見て、つくづくそう思った。

丁寧な設計である。
教室を明るくする為の光の取り入れ方、手を洗う洗面台、図書室から小川に張り出したデッキ、ちびっ子達がこの学校で生き生きしている姿が目に浮かぶ。

数多くの建築を見ていると、設計者の性格が分かるようになって来た。
日土小学校を設計した松村正恒さんは、きっと優しくてちょっぴりユーモアのある人だったに違いない。

画:hiromichi yasuda

2012年8月21日火曜日

牧野富太郎さんの記念館

今回の四国旅行で、是非行きたい場所の一つが、牧野富太郎さんの記念館だった。
設計は、内藤廣さん。

記念館は、建築家の腕の見せ所で、様々な空間的工夫があり訪れた人を飽きさせない。
だから、名建築も多いし僕も良く訪れる。

ところで、たまにだけど、建築を見る為に訪れてもいつの間にか展示に見入ってしまい、その人、つまり人物に感心が移ってしまう事がある。
でも僕にとって、それは決して悪い事ではない。

以前、内藤さんの建築で、[いわさきちひろ美術館]を訪れた時に同じ経験をした。
建築も素晴らしいのだけれど、徐々にいわさきちひろさんの絵に引かれて行き、彼女の生涯や人間性に感銘してしばらくの間その場に佇んだ。
心地よい時間だった。

今回も同じ様な経験をした。最初は建築に、そして徐々に牧野富太郎さんの仕事とその生涯に感心が移って行った。
気が付いた時には、予定時間をかなりオーバーしていた。


[展示品・それを見る人]⇄包む空間・・・・展示を見る人に豊かな時間を用意するのが僕の理想とする建築。
画:hiromichi yasuda


2012年8月20日月曜日

沢田マンション[沢マン]高知

高知県にある沢田マンション。通称[沢マン]
建築見学で訪れたのだけれど、今回はちょっと様相が違うというか・・・「軍艦島マンション」とも言われる、トンデモ建築だった。

この建築、知る人ぞ知るマンションだけれども、その建設経緯がユニーク。
今から約40年前、「沢田さん」が突然コンクリートのマンションを建てたいと思い立って、家族の助けを借りながら素人同然のセルフビルドで、60戸、100人程度が住むマンションを造ってしまった。

素人が作っているので、プロの目から見ると危なっかしい所はいっぱいある。
でも、同時に、ビジネスライクに作られたマンションと違って、施主(沢田さん)の思いがいっぱい詰まった建物でもある。それが至る所でわかる。

例えば、最上階にある木工所やクレーン。工事が始まって40年、未だ工事中の様相。やりたい事は自分たちでやる、という独立精神。
例えば、テラスや屋上にある庭園。そこに池を作って鯉を飼って、緑も豊かな庭になっている。

[楽園]・・・沢田さんは既に亡くなってしまったけれど、沢田さんにとっての楽園であり”生きた証”が[沢マン]だったのではないか。


画:hiromichi yasuda



2012年8月19日日曜日

豊島美術館[ミュージアム]

瀬戸内海に豊島[てしま]という島がある。
「豊」という名前には皮肉な話だが、かつては不法投棄による廃棄物で溢れた島だった。今はその面影は無い。

この島に、豊島ミュージアムというとても素敵な美術館がある。
2年前の開館の日に訪ねたが、是非もう一度! と今回立ち寄った。

小さな入口を入ると、そこには外界と少し違った不思議な空間が現れる。
「まるで別世界!」という訳では無いのだけれど、ポッカリ空いた屋根から見える空、涼しい風、不思議な反響音など・・・風景や温度、音、匂い、僕らが五感で感じる世界が外と微妙に違う不思議な世界だ。

床には内藤礼さんの水滴の彫刻がある。彫刻と言っても彫刻じゃないのだけれど・・・

この美術館を説明せよと言われると困るのだけど、一つハッキリ言えるのは、
ここに居るととても穏やかな気持ちになり、しばらく何もせずただボンヤリと佇んでいたくなる。
画:hiromichi yasuda






2012年8月18日土曜日

東北復興支援の活動

一昨日、昨日とJIAの東北復興支援の活動で宮城県の北上川河口の集落を訪れた。

7・8年前になるだろうか、北上川の葦を使って茅葺き屋根の施工をしている熊谷さんを訪ねた事がある。当時は、そこに熊谷さんの作業場や多くの建物が建っていて、一つの集落をなしていた。
今回訪ねたこの地は、神社を残して跡形もなく無くなっていた。*

現地を案内してくれた地元の被災者の方の話を聞くと、胸が熱くなった。
「この地に住みたいけど、100年後、150年後にまた同じ津波が来ると思うと、孫や曾孫に同じ思いはさせたくね」

今回の調査で、その地に住みたい人、高台に移転したい人、既にその地を離れた人、いろいろな人達の話を聞いた。様々な立場で故郷に対する思いを持っているので、復興が一筋縄で行かないのは良くわかった。一人一人の話を聞いていると痛切にそう思う。

でも、復興は進めなければいけないし、人が生活する為には住む場所が必用だ。
復興に少しでも役に立てたらと思う。

[*幸い、熊谷さんは場所を移して今は復興に尽力されていると聞いた。]
尾崎集落調査:取り壊しが決まった網元の家
画:hiromichi yasuda

2012年8月16日木曜日

栗林公園の菊月亭

四国旅行記、まずは高松から。

高松の栗林公園にある菊月亭は良かった。
そもそも、栗林公園が良かった。
栗林公園には背後に紫雲山という山がある。

高松の山は皆似ていて、裾野が無くていきなり山である。
日本昔話に出て来そうなもっこりした山で、幼児が描きそうな山である。
紫雲山はそんな山である。

菊月亭は、そんな山を背にしていて、池に面した数寄屋である。

その風景が素晴らしい。
だから、菊月亭は、周囲に対して開放的な、透明感の高い建築になっている。

風景が良ければ、内観はその風景を見せるだけでいい。
風景が良ければ、外観はその風景に同化するだけでいい。
画:hiromichi yasuda






2012年8月14日火曜日

四国への旅

今回の四国への旅は、盛り沢山の建築と、楽しい人との出会いがあった。 とても一度では書ききれないので、順次ここに紹介しようと思う。 新幹線のぞみ車中にて。

2012年8月9日木曜日

明日から四国に旅行

明日から四国に旅行。
今回の旅で、四国は5度目。

実は出不精で、人から誘われないとなかなか旅には出ないタイプ。でも行くと楽しむタイプ。今回を含む5度の四国旅行も、4度は友人の誘いに便乗。

そういえば、1度だけ自分の意志で四国を訪れた事があった。
独りオートバイで四国を回ったのだけど、大学を卒業後色々考える事があってしばらく休職している時期だった。
もう忘れてしまったけど、大した期待も無く高知の坂本龍馬記念館を見に行ったんだと思う。
青空の元、坂本龍馬記念館の若々しい建築を見て、その瑞々しさに感動したのは今でもはっきり覚えている。

その後、この記念館を設計した事務所(ワークステーション)に就職を決めた。

画:hiromichi yasuda



2012年8月7日火曜日

室伏さんのお宅「北嶺町の家」見に行く。

建築家の室伏さんはとても気さくな人で、年齢や身分の違いにあまり態度を変え無い。例えばどこかの市長さんであろうと、学生であろうといつもフラットに接している。

今日、取材で室伏さんの自宅を見せてもらった。(勿論ご本人の設計)
明るく、気さくに迎え入れてくれた住宅には、ご自身と同じように年齢を重ねた家具や絵画や小物が数多く並んでいた。

特別整理している訳でもなく、コーディネートされた家具が並んでいる訳でもないのだけれど(むしろ雑多に並んでいるけれど)そこには調和(ハーモニー)があった。

話は飛ぶけれど、オリンピックの陸上競技を見ていた時、思わず目を奪われた瞬間があった。
最後ゴールに飛び込む時、白人も黒人も黄色人もみんなが一緒になって競っている姿がとても美しかった。そこには、富も貧しいも、国籍も、体の色の違いも無い。
人種や体の色の違いを全て認めた上で、一緒にゴールを目指す姿がとても美しかった

上手く説明出来ないけれど、室伏さんや、室伏さんのご自宅に感じた清々しい気分は、どこかそれに似ていた。
画:hiromichi yasuda

2012年8月6日月曜日

ギャラリー間のスタジオ・ムンバイ展

僕は、リスペクトする一つの指標として、自分では決して真似出来ないことをやってのけた人。


[スタジオ・ムンバイ]は尊敬する建築家(集団)である。

スタジオ・ムンバイというグループは、建築家以外に、石工、大工、家具職人など、施工に携わる人達を含んだインドの建築集団だ。

この人達のスゴいのは、日本では難しくなってしまった設計環境を作った事にある。
家具の一つ一つまで、コンクリートの土間のデザインまで、建具のルーバーまで、全てオリジナルデザイン。考えられないぐらい時間と手間をかけて設計=施工している。

建築が、近頃誰が作っても似てしまうのは仕上げ材や設備機器などカタログからのチョイスになってしまって、建築はそのアセンブリーになっているから。

現代日本では、恐らくスタジオムンバイのようなやり方は途方も無く難しいけれど、彼等の作り方はとても素晴らしいと思う。


画:hiromichi yasuda

2012年8月5日日曜日

黄金町の流しそうめん交流会

今日は、黄金町地元の人達と[流しそうめん]をやった。


例年、NPO主催で、アーティストと地元の人の交流を兼ねておそうめんを振る舞う。
おそうめんをツルツル啜るのも良いけど、せっかく建築家がいるのだから今年はただツルツルに加えて[流しそうめん]をやろう・・・という事になった。
(結局、建築家は会場設営係なんですけどね・・・・)


友人建築家と、竹を割って、節を取り除き、樋を作成する。
竹をお互いに繋ぎあわせて、水を流すと、スルスルとそうめんが流れだす。
[流しそうめん]見事完成!


ちびっ子には大人気で、流れてくるそうめんを掬って美味しそうにツルツルやっていた。
写真:hiromichi yasuda







2012年8月3日金曜日

トンカツやさんでの出来事

今日の昼はトンカツ定食だった。


店内は若い人が中心で、年配の人もちらほら。
殆どが男性客で、大盛りに盛られたご飯と揚げたてのトンカツを汗を拭いながら食べていた。


こんな暑い夏でも、というか暑いからこそ食事は大切で、夏バテ防止にトンカツ!
元気で活気ある食堂だった。


そこに、Tシャツの高校生らしき女性が独り。体は華奢だし、隣のおじさんと比べると顔は半分ぐらいだし、トンカツやさんに一人で来る雰囲気ではないけれど、トンカツ定食を注文。
配膳された大盛りのご飯とトンカツをものともせず食べ始めた。


最初は女子高生とトンカツの組合せに違和感?を感じていたけれど、次々と頬張るいかにも美味しそうな食べっぷりに感心して、しばらく見とれてしまった。


運動部なんだろう、女子高生といえども美味しくトンカツを頬張る姿はいいものだ。
がんばれ日本。


画:hiromichi yasuda

2012年8月2日木曜日

アーティストとのコラボレーション

太湯雅晴さん(アーティスト)と一緒に仕事をしている。


現在関わっている黄金町の街づくりの一つだけれども、どんな事をすれば街の役に立つか?太湯さんと一緒に何が出来るか?(面白い事が出来るのか?)

まだ始まったばかりで海のものとも山のものともつかない。
予算も無い。

只一つ、今までやった事が無いから面白そう、というそれだけがモチベーションになっている。・・・・・・未知へのワクワク感
作品:masaharu futoyu

2012年8月1日水曜日

中庭の効用

暑い日が続きますね。
連日30℃を超えてます。・・・いやあ、暑い暑い。


ところで、僕の事務所は川に面しているので、涼しい風が抜ける。川面の窓と反対側の窓を開けると、川から入った涼しい風が、反対の窓から抜けて行く。


京都の町屋は中庭が二つあるものが多い。
以前聞いた話では、その片方の庭に打水をするのだそうだ。
すると、庭の温度が下がって、打水をしていない庭向かって空気の流れが生まれる。
自然の風を作る生活の知恵ですね。


風鈴は、その風を拾って音を奏でる。
画:hiromichi yasuda