環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年5月31日木曜日

人と人を繋ぐ人

先輩で、とてもユニークな仕事をしている人がいる。

人と人を繋ぐ人。

元々は、職場で、チームによる仕事の能率を上げる為に研究が進んだそうだが、人と人が豊かなコミュニケーションを取る為にどうするか?を日々考えている。

沈思黙考、一人で黙々と仕事をしている人もいれば、チームワークが重要な仕事をしている人もいる。
「一人で居る事」「人と繋がる事」この二つは対に見えるけど、どちらが欠けるのも僕には想像出来ない。
出典:http://twitpic.com/76qo51

2012年5月30日水曜日

工務店からの相談

今日、付合いのある工務店の方が来所した。


なんでも、一般の人に向けて住宅のセミナーをしたいのだそうだ。その講師の依頼。
住宅を建てたい人はいろんな興味や感心を持っていて、その要望に少しでも答えられるように・・・・と。
僕の話で大丈夫か??とも思ったが・・・


言われてみると、建築家はその道のプロ。
僕らが常識で知っている事も、一般の人には知らない事ばかり。


以前、プロ歌手(友人)から、声の出し方、歌い方のレクチャーを受けた事があるけれど、新鮮でとても楽しかった。歌手になろうと思ったほどだ。(←ちょっと言い過ぎました)
 (空間と発声)
http://kannkyo.blogspot.jp/2012/05/blog-post_20.html


立場を変えてみると、確かにプロの話は面白いかもしれない。
出典: (^. .^)Kazuhiro Tada

2012年5月28日月曜日

松本へ行って来た

先週末、松本に行って来た。


松本という街、小学校以来だから、40年ぶりぐらいだろうか。
「工芸の5月」クラフト展をやっていて、全国から工芸作家が作品を持ち寄り、展覧会、(即売会?)をやっていた。
地元の人も、こんなに人が街に溢れているのは初めてと言うぐらい、賑やかだった。


松本は、(たぶん)大きな戦災にあっていないのだろう。街の至る所に、戦前の建物(空間)が残っている。江戸・明治・大正・昭和の、町家、洋館、蔵、路地、石垣、等々。


好きな街に城下町が多いけれど、今回の旅で松本もその一つになった。
共通するのは、街が、建築が、そのまま歴史のサンプルになっていて、そこには懐かしい空間や物語の蓄積がある。
現代だけでなく(勿論過去だけでもなく)、人々が生きて来た時代の層が幾重にもあるからこそ、豊でありイマジネーションが膨らむのだろう。
出典:Hiromichi Yasuda(これも歴史の蓄積???)

2012年5月25日金曜日

なんとなく慌ただしい1週間

何となく、慌ただしい一週間だった。
ここ数日、事務所を空ける事が多くて、夜、事務所に帰ってくる。


疲れているから、帰りたいけれどメールチェックに始り、ブログ(これ)、描きかけの図面など、一通り作業をする。バタバタ動き回っている感じ。


でも、自分が動くと、周りも動く。
何故か、仕事の話が舞い込んで来たりする。
物事が膠着状態になったら、まず自分から動け・・・と昔、聞いた話。
出典:http://matome.naver.jp/odai/2127856001333995801/2130458239694930303

2012年5月24日木曜日

住宅ローン

住宅設計という仕事をしていると、知らないといけない事がある。


住宅ローン


自分はお世話になった事がないけど(つまり自宅を建てた事が無いけど)住宅を建てる場合に、多くの人がお世話になる「お金の借入れ」


一般的には、ローンが組めるの(つまり借りられる金額)は年収の5から7倍程度と覚えておくといい。
年収が多くなる程、借入れ倍率も増える


ところで、ローンという仕組み、誰が考えたんだろ?
そもそも、お金が貯まるまで待っていたら、家が建つ頃にはみなおじいちゃん、おばあちゃんになってしまう。(よっぽどの資産家でない限り)
ローンのおかげで、若い人でも家が建てられるようになった。


ま、有り難い仕組みなんでしょうな。(建築家にとっても)
出典:http://free-realestate.org/index.html

2012年5月23日水曜日

タクシーの運転手

今朝乗ったタクシーの運転手が、とてもおしゃべり好きだった。
模型やパネルなど、大きな荷物を持ってタクシーに乗り込むと、
「おや?こんな大きな荷物・・なんですか?兄さん?」


僕が建築をやっていて、荷物は展示用に目的地に運ぶ模型とパネルであることを一通り説明すると、
「そうっすか。いやあ、アッシも昔は大工やってたんスよ。ええ、こう見えて、2級建築士の免許持ってるんっスよ。ええ。木造なんかは得意でさあ・・・・」
急に親近感が湧いたのか、話がとても流暢になった。


いろいろあって今のタクシードライバーになったのだろうけど、その経緯を聞く前に目的地に着いた。
とても楽しそうに建物を作る話をしていたので、決して建築が嫌いで辞めた訳ではなさそうだったが・・・ま、聞かなくて良かったかもしれない。
出典:http://ameblo.jp/koukishi2008/

2012年5月21日月曜日

怪我

右目やや下のあたりに、怪我をしてしまった。
数人の友人が心配して、「けんかでもしたの?」と

昔の青春ドラマで・・・・・野球部の方針に意見が対立して、人気の女性マネージャーの存在が微妙に絡んで、けんか・・・みたいな、典型的な部分に青あざ。

顔の怪我は、けんかの「記号」になってるんですね。
僕の場合は、自転車で転んだだけ。顔から地面に突っ込んで・・・
出典:http://www.kawasaki-kyosai.or.jp/shiori/tanki/daisansha.html#TOP

2012年5月20日日曜日

空間と発声

「空間」を語ったり扱ったりするのは建築家の専売特許・・・と思っていたけど、どうもそうでもない。


先日、プロの歌手(同級生)から歌のレッスンを受けた時の事。
(ちなみに、歌手に転向するわけでは無いので・・・)


場所は、ピアノがぽつんと置かれたなんでもない部屋。
設計者の性で・・・天井は高さ2.6m ぐらいかな?・・横6m、縦9m程度かなあ・・と、ついつい数値で空間ボリュームを考えてしまう。


でも歌手の同級生は、空間理解がとてもユニークだった。
まず、部屋をぐるりと歩く事から始り、首を大きく横に振って壁を見渡し、縦に振って床壁天井を見渡し・・・と、目だけでなく体で「体感」して空間を認識する。
空間の広さが意識できると、人は発声する時に無意識に音量を調整するのだそうだ。
(歩いたり首を振ったりするのは、空間の広さを体感するだけでなく発声の「準備運動」でもあるのです。)


という事は、広さの違うコンサートホールでは常に発声を微調整しながら最適化された音空間を作っているのか・・勿論マイク(機械)はあるけど、基本はあくまでも生身の身体。
目から鱗がハラハラと落ちていく。


とても貴重な体験になった。どうもありがとう。
出典:http://www.sozaijiten-kids.rash.jp/index.html



















2012年5月18日金曜日

執筆中

建築の雑誌に執筆中。
今日、その打合せがあった。


建築仲間との共同執筆だけど、しっかりスケッチを描き込んできた人がいて感心した。
悪くはないが、どこか要領よくやってしまった自分に、自責の念。


5月いっぱいに、結果を出さないといけないので、しっかりやらねば・・・と。
出典:http://twitpic.com/8u5qy2





2012年5月17日木曜日

東北から友人アーティストが来た

昨日、東北石巻で活動している友人アーティストが来た。


安田さ〜んと声が聞こえるので、窓の外に目をやると、自転車にまたがる彼がいた。
「あれ?何しに(横浜に)戻って来たの?」
「いやあ、横浜に出稼ぎっす」


なんでも石巻での活動資金を得る為に、横浜でお金を稼ぎ6月にまた石巻に戻るとのこと。


彼の立場は、アーティストであり、ボランティアであり、被災地の記録者であり、地元の相談役であり。


人と人の隙間に入り、人と人を繋げる、そんな役回り。
トリックスター*という言葉があるけれど、そんな存在かもしれない。


*トリックスターは物事が硬直している時の火付け役として描かれるけれど、結局は良い結果になることが多い。被災地に限らず、今の日本に最も必要な役回りだと思う。
出典:http://e-poket.com/illust/pump033.htm









2012年5月16日水曜日

今日の学生事情

大学で教えている知人から、今日の学生事情を聞いた。


授業を休みがちな学生。
昔なら単にサボっていると一蹴していたのだが・・・・


理由を聞くと、親がリストラにあったためにバイトをしているとか、両親に代わり祖父母の介護の為、とか・・・
不況や社会状況が、ジワリ、ジワリと学生にまで影響している。


単にサボっている学生であったら、どんなに気が楽か・・
出典:http://www.publicdomainpictures.net/view-image.php?image=12914&large=1&picture=&jazyk=JP





2012年5月14日月曜日

リビングルーム

設計をしていて、リビングルームというのは厄介なもの。


僕がもっとも厄介に思うのは、「溜まり」の作り方。
ソファやテーブル、(テレビ)を置いて、「据わりがいい感じ」がなかなか難しい。


長年設計をしていると、お!イイじゃん。・・・というのは、図面でおおよそ検討がつくのだけど、簡単に言うと「良い壁」「良い窓」「ほど良い広さ」がある時。


L字、(あるいはコの字)に壁で囲まれている。対角に大きな窓がある。壁と窓の組合わせが「溜まり」を作るポイントになるけれど、壁は重要ですね。
例えば広すぎるリビングの場合は、家具やパーティションで、あえて壁を作った方が落ち着くことも。


あ、そうそう、家具選び、これもとても大切なこと・・でした。

2012年5月13日日曜日

横浜市脱温暖化モデル住宅

ネクストグリーンシティを見に行く。http://www.y-eco11.com/index.html
「横浜市脱温暖化モデル住宅」として、2年前にコンペティションが開催されたもの。11棟、ほぼ完成していた。(実はこのコンペ、惜しいところで負けたのデス)


駅から近く、環境もいい。最新の設備を備えていて、値段もお手頃。


良好な条件も相まって、住宅は既に完売だとか。
横浜市のモデルハウスとしては、マズマズ成功なんでしょうね。


というわけで、行政の方、この試みはgoodだから、またコンペやりましょうよ・・ね。
(僕にとっての敗者復活戦)
出典:http://sinyukou.cocolog-nifty.com/index/2011/07/post-6091.html











2012年5月11日金曜日

CDラジオを購入しました

新しい、CDラジオを購入。
早速CDをセットする。


建築家は空間をデザインするのが職業だけど、音楽も立派な「空間デザイン」。
以前、鈴木重子さんのコンサートに行った際に感じたけど、歌が始まると、その一瞬で会場の空気を掴むというか、空間を作る。
いやあ、プロの歌ってスゴいもんだなあと関心しました。


という訳で、僕の部屋の「空間」にはCDラジオは必需品。
出典:http://pic.flash8.net/download/302401.shtml





2012年5月10日木曜日

先日やっていたダイエット番組

ダイエットってホント関心が高くて、次から次へと新たな「ダイエット法」が開発されてます。(スゴいですね)

先日聞いた方法は、寝る直前に(数時間)は食事を取らない、というもの。
同じ量を食べても、寝る前に食べると太るからダメ。
フムフム、なるほどね〜って聞いてたけど、途中から、ちょっとヘン?・・・と違和感。

寝る前に食べると太る?・・・
という事は、寝る前に食べると胃腸の吸収がイイ。
という事は、食事を「少量」にする事が出来る。
という事は、食費を抑えられる・・・・
という事は・・・・・・悪くないじゃん。

ん?・・ダイエットからは話がズレてる?
ま、確かにそうだけど、この話、燃費問題を日夜考えている車のエンジニアは納得してくれると思うな。

デカルトさんは、常識は一度疑ってみてね、って言ってたぞ。。。

出典:http://www.spikednation.com/evideo/three-minute-philosophy-rene-descartes

2012年5月9日水曜日

明治大学での設計製図

大学で、学生を教えているとついつい熱が入ってしまう。
設計製図という授業は、座学形式(講義)では無く、マンツーマンというか、学生の設計案に対して僕と一対一で行う授業である。
(学生が20名弱いるから、20回程それを繰り返す)
学生が熱のこもった案を考えてくると、こちらも負けじと気合いが入ってしまう。


昨日は予定時間を大幅にオーバーしてしまって、学生にはやや申し訳なかったけれど、でもそれは学生自身が熱くなったからで僕のせいじゃ無いからね。
出典:http://matome.naver.jp/odai/2130671531536220201

2012年5月7日月曜日

木材の使い方-2

木材を外で使う場合で特に勉強になったのは、大きく3点あります。
*今回のは、南洋材や外用に加工した木材では無いのでご注意下さい。


1)濡れる場所では、木材は縦に使うべし
2)木材は、樹木近くでは使うべからず
3)平板は、年輪の目をそろえて使うべし


さて、何のことか??
では、順番に解説
1)
木材が常時風雨にさらされる場合、木材を横に使うと腐りやすい。
湿気が腐る原因だけど、木材には道管があって横に使うとそこに水がたまりやすい。
2)
生きている樹木は蒸散作用で水蒸気を出している。だから、樹木の周りは常に湿度が高い状態。1m程度は離すといいでしょう。
木材に蔓草などを絡ませるのは・・・論外。
3)
木材は、反ったり縮んだりする。板目の平板は年輪の外側に向かって反りやすい。複数の平板を「面」として使う場合、板目を揃えないと暴れる。


その他にも、地面から30cm以上離して使え!、西面に使う場合は保護塗料を多めに使え!、赤身と白太では赤身を使え!、などあります。


てな感じで、お役にたちましたか?
経験豊富な大工さんなら知っていることですけどね。
今日はいつになく有益な話をしたので満足。


という訳で、整いました!
「木材の使い方−2」と掛けまして、
「え〜・・うっそー!?」と解きます。
その心は!
どちらも、ありがたい(有り難い)お話でした。
出典:http://bsoza.com/person_09.htm















2012年5月6日日曜日

木材の使い方

建築家としての初めての仕事は、実家の改修だった。
やはり、思い出深い仕事である。


GWに帰省したが、部分的に傷みが出ていた。
考えてみると、13年もの歳月が経過している。


木材を多用したり、多少実験的なところがあり、なにより野心的であり・・・今にして思うと、若気の至り・・・かなぁ。
上昇志向と言えば聞こえが良いが、リスクを恐れない大志であり功名心であり。
勿論、大志も功名心も今でも大切な事だと思っているけれど、その対価としての木材の傷みだった。


しかし、おかげで木材についてはかなり詳しくなった。
風雨にさらされる場所での木材とその使い方。
ある場所では13年前そのままの状態で木が生きているし、ある場所では指で押しただけで脆く凹んでしまう。まるでバウムクーヘンのように


今ではその理由が良くわかる。
木材は、しっかり学べば100年持つ。
出典:http://98log.blogspot.jp/2011/03/1_28.html

2012年5月5日土曜日

カプセル内視鏡


親父の具合が悪いというので実家に帰る。
なんでも貧血で、その原因が分からず豊橋市民病院で検査を受けるとか。

心配して実家に帰ると、眉毛を八の字にして不安そうな表情の父。
隣に寄り添う母もどことなくその不安を共有して・・・・いない。・・あれ?
不安そうな父を横目に、どこか笑いをこらえているような・・・・

話を聞くとこうだ。
消化器系を検査するのに、1.2cmのカプセル内視鏡を飲み込むのだと。
(カプセルに入ったパブロンみたいなものですね)
食道を通って胃、小腸、大腸と一通り撮影した後、便と一緒に排出。カプセル内視鏡はそれでお役御免。
という訳にはいかなくて、排出した便の中からその1,2cmのカプセル内視鏡とやらを探して、割り箸(かどうか知らないけれど)拾って、お医者さんに洗って返さねばならぬ、と。
さ~て、洗面器に(排便)するか?透明なビニル袋にするか?・・・糞を捏ねくり回すにはちょっとなあ・・・取り出すのが嫌だなあ・・・と悩んでいる。

家族皆が笑い中、独りだけ意に介さず。
「ん?!・・・ご飯と、牛乳と、豆腐、白いものだけ食べれば(探すの)楽か?」
ブツブツ、なにかつぶやいていた。
出典:http://web-japan.org/kidsweb/ja/hitech/capsule_endoscopes/002.html

2012年5月3日木曜日

CDラジカセの使い方

かれこれ20年近く使っているCDラジカセ、そろそろ買い替えようか・・・

最初にラジオがダメになった。不注意でアンテナを折ってしまって。
昨日、CDの音が出なくなった。モーターの故障か回転しなくなったようだ。

いま、生きているのはカセットテープだけ。

10年ぐらいカセットテープで音楽なんか聞いてなかったけど、仕方ないから収納の奥から学生時代のテープを取り出す。

音の流れに感じる、心地よいノスタルジー。
こんな使い方があったとは・・・・
出典:http://blog.goo.ne.jp/strangestrange/e/69135181f10798634ce6b8555ea828d4

2012年5月2日水曜日

今日の一日が終わる

これまでは午前中にブログを書き終えて、いざ仕事・・・・という感じだったけど、今日のブログは夜中になってしまった。


連休に挟まれた出勤だと、どうもリズムが狂ってしまう。
タップダンスで華麗にステップ踏んでいるところに、いきなり浪曲が流れてきたみたいな。


出勤してもぐずぐず時間ばかり過ぎて、さ〜てブログでもと思うと・・・もう夜。
今日は「ぐうたら」なブログですみません・・・
製作:hiromichi yasuda





2012年5月1日火曜日

スマートフォンを忘れた

出社途中にスマートフォンが無い事に気づき、慌てて自宅にとりに戻った。


スマートフォン(携帯電話)が無いと、 一日落ち着かなくて精神衛生上も良くない。


しかし、よくもまあこれだけ短期間のうちに、僕の生活に浸透したことか。
外出する際に身につけるものは「衣類」「靴」、仕事に行く時は「鞄」「お財布」「名刺入れ」「鍵」「手帳」「筆記用具」。
例えば鞄やお財布なんかは、百数十年かけて人類に定着しただろうし、衣類や靴に至っては、数千年、ヘタをすると「数万年」かけて、ゆっくりじっくり定着したもの。


携帯電話はたかだか、「十数年」程度。
これって、もしかしたら人類にとっては「希有な事」じゃなかろうか?
出典:http://coffeewriter.com/091129.html