環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2014年12月29日月曜日

今年も一年お世話になりました。

今年も残すところあと3日、日も暮れて誰も居なくなった事務所で年賀状を書いていると、しみじみ年の瀬を感じる

独り事務所はあまりに静かなんで、YouTubeでチャンネンルを適当に選んでいると、タモリのデタラメ外国語をやっていた。
久しぶりに聞くと結構面白くて、4カ国語麻雀なんかは、声を出して笑ってしまった。

改めてタモリの芸は面白かったな〜とYouTubeを聞きながら、当時の中学の先生や友人へのコメントを考えつつ・・・ペンを走らせる。

今年もいろんな人に支えられた一年でした。
来年も宜しくお願いいたします。


画:hiromichi yasuda

2014年12月25日木曜日

密かな楽しみ

年末はただでだえ忙しいけれど、今年はより多忙であった。
(まだ現在進行形だけど)

そんな中で、というか、だからこそ、と言うか、予定していた打合せが突然キャンセルになったり、明日までに解かなければならぬ難問があっさり無くなった時・・・・・
つまり[・・ネバならぬ]強制労働が、フッ・・と消えた時、ちょっとした脱力感と一緒に、なんか得したような気がしてしまった。
丁度、小学生の「土曜日」の午後のような、ちょっとした開放感というか。

さっさと切り上げて、早めに帰って、あとは自由。
ごろりと横になって読みかけの本を読むような時間が・・・何とも言えぬ楽しみであった。

抑圧されてるのかな・・・・

画:hiromichi yasuda





2014年12月22日月曜日

日本工業大学でのレクチャー

去年に続いて、今年も小川先生に呼ばれて日工大で建築の話をしてきた。
黄金町でのまちづくり活動、や、新しい建築設計など、これまでやってきた仕事をスライドで紹介した。

去年の話とだいぶ被っているところもあるけれど、それなりに新しいプロジェクトもあって、与えられた90分はあっという間に終わってしまった。

学生の反応が気になるところではあるけれど、黄金町の話は、興味を持ってくれたようで、まちづくりにおける「解りやすさ」についての質問があった。
地域や人の繋がりなど、ハードとしての建築からソフトな面に関心が広がっているのを感じた。

小川先生は、学生のレポート(講義の感想)を送ってくれるという。
こうした機会を与えてくれて、感謝、である。

画:hiromichi yasuda

2014年12月17日水曜日

中華料理

僕の従弟は、横浜の中華料理屋さんである。(お店は中華街ではないけれど)
なかなかの腕で、ひいき目なしに美味しい。

ところで中華料理は、中でも炒め物は、野菜も肉も「同じ形状に切って揃える」と聞いたことがある。
見た目も奇麗だけれど、もっと重要な理由がある。

例えば青椒肉絲は、ピーマンも、タマネギも、豚肉も、全て細切り、数ミリ角の断面で3・4センチ程度の角柱である。青椒肉絲というえば、具材は違うが、全て”もやし”みたいな形状を思い浮かべる。
回鍋肉は、薄切りの肉とキャベツ・ピーマンがほぼ3・4センチ四方で、平べったい具材の集合である。

中華料理は、強火で一気に仕上げるのが食感にとっての生命線
その時、火の通りを一様にする為に、野菜も肉も「形状を揃える」のだそうだ。
隅々まで火が通ったサクッとした食感の美味しい青椒肉絲には、そんな秘密があったのだ。

なるほど。

clair de lune chinois(クレール ドゥ リュヌ シヌワ)
*従弟の店。空心菜と黒酢豚がオススメ
画:hiromichi yasuda




2014年12月12日金曜日

現場通い

現場は、
埼玉、板橋、どちらも1時間〜1時間半程電車に乗る。
遠い。
今、進行中の工事現場である。

仕上の建築資材が必用なときもあって、先日は窯業系サイディング(外壁材)を複数カバンにつめて、それを背負って電車に乗った。

窯業系サイディング(サンプル)は小さな瓦程の重量があって、それを背負うと、背中にズッシリと重みを感じて、その日は身長が数ミリ縮んだんじゃなかろうか?と思う程。(いや、ホントに)


ふぅ・・・・・ため息をつきながら着座して思う事は・・・・


「人の一生は 重荷を負うて、遠き道を行くがごとし。」
ーーーーー徳川家康ーーーーー
画:hiromichi yasuda


2014年12月9日火曜日

現場・現場・そして・・・現場

現場が続いている。
建築では「現場」といや、工事現場をさす。

もうちょっと言うと、単に工事をしている場所を差すだけでなくて、設計(机上)が終わって工事(実態)が始まったその状態も含めて、「現場」と呼んでいる。

つまり、「現場」では、想定外な事が次々と起きるのであって、
あらゆる難問奇問を乗り越えて建物が完成する、わけですね。

今3つの建物が同時進行で、それぞれご多分に漏れずいろんな出来事が起きる訳だけど、おかげさまで、それぞれの現場監督の皆さん、どっしりしたベテランが揃っている。
腰が据わってるっていうか・・・

慌ててるのは、僕だけ、みたいな。

画:HIROMICHI YASUDA

2014年12月5日金曜日

思い出の話

ある住宅設計の話で、その住宅をスタッフとして担当した人から聞いた話。

クライアントは有名な詩人で、建築家に託したその要望は

「冬の家 又は 開拓者の小屋(住宅)」10坪
「夏の空間 又は 汎神論者の教会(住宅でなくてもよい)」25坪
「質感の変化、開放感、生きる楽しさ、夕立と雪」

要望は、全て「詩」のように配列されたものだったそうだ。
建築家は、歴史に残る名作を創ることで、その要望に見事に答えた・・・

なんか、すごい話を聞いてしまった・・・
僕に出来るかな?

画:hiromichi yasuda

2014年12月1日月曜日

事務所に仲間が増えた

僕の事務所は、25m2程度、だから・・・15畳程。
この部屋に、今年の夏、助っ人さんが1名加わったと思っていたら、12月になってまた1名加わる事に。

と言っても、今度は事務所をシェアして使ってもらうのだけど。。
同じく、設計活動をしている、バリバリのキャリアウーマンである。

咳をしても独り。
独り言も独り。(あたりまえか)
今年の春まで、独りで仕事をしていた事を考えるとずいぶんの変わり様である。

今日、荷物を整理して、三人が部屋を使うのにやっと体を成してきた。
来年は、賑やかになるぞ。
画:hiromichi yasuda

2014年11月28日金曜日

赤瀬川原平さん

先日、赤瀬川原平さんが亡くなられた。
若い頃は前衛芸術家、後半生は文筆活動が主だったけれど、僕はその後半生で赤瀬川さんを知った。

前衛芸術家をやめてから(?)、藤森さんらと建築探偵団をやったり、あと「ニラハウス」(*1)(藤森さん設計)の施主になったり、と、僕らの世界でも名の知れた人だった。

もうだいぶ前になるけれど、その「ニラハウス」が出来るまでの顛末記、「我が輩は施主である」を読んだ時、面白い人だな〜と思って、他の本も幾つか読みあさった記憶がある。

「我が輩は施主である」では、設計者のF森教授に依頼して自邸を作りは始めるのだけれど、F森教授の繰り出す多彩な妙案奇案に巻き込まれながらも楽しんでいる様がおかしい。

赤瀬川さんは、「我が輩は施主である」と言ってる割にどこか受け身なところが愛らしくて、そこに共感できたのかもしれない。
ニュースを聞いて、そんな事を思い出した。

ご冥福をお祈りします。


*1「ニラハウス」
 大きな切妻の家で、屋根に、植物のニラが、チョロチョロ生えている。
 剛毛というより産毛の様なヒョロヒョロしたニラで、その外観にはちょっと笑みがこぼれてしまう。 
画:hiromichi yasuda



2014年11月23日日曜日

酉の市

例年、この時期になると気心の知れた友人と酉の市に出かける。
いつからか、酉の市の熊手を買った後みんなで居酒屋に行くのが恒例となった。


もうかなり昔になるけど、「日本全国酒飲み音頭」という歌が流行って、
子供ながらに単なる飲んべえの歌、と思っていた。

「1月〜は、正月〜で酒が飲めるぞ〜、酒が飲める飲めるぞ〜酒が飲めるぞ〜♪」
「2月〜は、豆まき〜で酒が飲めるぞ、酒が飲める飲めるぞ〜酒が飲めるぞ〜♫
この調子で、3月ひな祭り、4月花見・・12月のドサクサまで、毎月、何かと理由をつけては飲む、という歌。

年中行事のように定期的に集まっては、お酒を飲んでバカ話に花を咲かせる。
そんなに飲んべえでは無いけど、年に数回、行事にかこつけた飲み会で、友人の失敗談や冗談にゲラゲラ腹を抱えて笑うおっさんも悪くない、と思うようになった。
・・・・・・
歳かしら・・・
画:hiromichi yasuda


2014年11月18日火曜日

名詞・副詞・形容詞・動詞

昔は英語が不得意で、とにかく単語が覚えられなくて苦労した。
スラスラ覚えられる人に憧れたもんだ。

ま、だからって、最近は日本語すらもあまり上手く使えてないけど・・・
名前とか出てこなくって、あの人、あの人、とか言ってるし。

そう言えば、聞くところによると、固有名詞が出てこないのはまだ序の口で、
そのうち、一般名詞が出てこなくなるんだと。

で、まだその先があって、副詞・形容詞にいって・・・最後、動詞が出なくなったところでやっと打止め、とか。

アレがああして・・・あんなに、アレだったのに・・・

・・・・最後は、動詞かぁ・・・・

画:hiromichi yasuda

2014年11月15日土曜日

瀬戸内弾丸旅行

先日、突然、瀬戸内海に行った。
どうしても瀬戸内の海が見たくなって・・・と言うのはウソで、イランから来日している知人のアテンドも兼ねて、瀬戸内はどう?と友人に誘われたので。
イランではお世話になったし。

仕事があるから、一泊だけの弾丸旅行・・・
なんとももったいないけれど、密度は濃かったです。

犬島から豊島へ渡って岡山へ。島々の風景やアート・建築作品を見ながら、最後はSANAAの未発表作まで見て、建築三昧、アート三昧、風景三昧の旅だった。
(あと、英語三昧)

瀬戸内国際芸術祭は今はオフシーズン。
平日でもあり、静かに見られるかな?、と思っていたけれど、結構な人出だった。
島々を巡る旅は、確かに根付き始めている。

出会った村の人は、みんなイイ人だった。
画:hiromichi yasuda



2014年11月11日火曜日

地鎮祭

アパート(我が社設計)の地鎮祭が行われた。先日。
初めての仏式の地鎮祭だった。

神主さんではなくて、先達さん・・・(ま、仏式なんで、祝詞をあげる神主さんの役回りをする人を、先達さんというのだけれど)に行事内容を聞いたところ、
仏式とは言っても、神道の場合とほとんど変わらなかった。

お供え物も同じだったし、
玉串ささげて、二礼二拍手一礼も、同じだったし・・・

ただ、祝詞?(仏式だから、祝詞とは言わないか?・・ま、いいですね・・)
が、お経のような、念仏のようなアクセントで、心地よいあの独特の平明な抑揚の感じは確かに仏式、と思った。

と言う訳で、
土地の神様だけじゃなくて、お釈迦様にも見守ってもらって、怪我なく無事工事が終わりますように。
画:hiromichi yasuda


2014年11月3日月曜日

芸術の秋

芸術の秋。。。デスネ。
11/3が最終日の展覧会が多くて、今日までにイロイロ駆足で廻る事になった。

一番印象深かったのは、国立近代美術館でやっていた「菱田春草」展。
僕の知る限り、菱田春草展では最大規模の展示だった。

簡単に紹介すると、菱田春草は岡倉天心に師事して、横山大観や下村観山らと日本画の改革発展に尽力した人。

でも、36才という若さでこの世を去ってしまう。
活動期間は短いけれど、僅かの期間で数々の新しい技法にチャレンジして日本画の歴史を大きく前に進めた人。
モーツアルトや芥川龍之介みたいに太く短い芸術家の典型で、多くの傑作を残した。

何を隠そう、十数年来、菱田春草のファンである。
とある展覧会で偶然「落葉」を見て、こりゃスゴい、と思ってファンになった。
以来、彼の作品集を買い、熊本の美術館に作品があると知れば訪れ、横須賀美術館に「落葉」が来ると聞けば行き、国立近代美術館には何度か足を運び・・・とまあ、おっかけに近い、ファンである。

とにかく、上手い。
素人の僕が見ても、抜群に上手いと思う。
構図、タッチ、そして色彩、どれをとっても、グゥ、グゥッ〜と、引き寄せる力がある。

人気の作家だからお客さんが多かったけれど、オバちゃんに負けじ、と群衆を掻き分けて、正面近くから絵を見せてもらった。

↓これが「落葉」です。
画:hiromichi yasuda

2014年10月31日金曜日

ミステリートレイン

先日、池袋行きの電車に乗っていると、車内放送で、

「この電車は、池袋行きですが、途中で行き先が変わるかもしれません。」

と流れた。

「????・・・・マジ?」
一瞬耳を疑ったけど、数分後、また、

「この電車は、池袋行きですが、途中で行き先が変わるかもしれません。」

と流れた。

「マジ?!」

こうなると、俄然、興味が湧いて来た。
[この電車は池袋行きで無ければならぬ!]という僕と、[知らない場所にワタシを連れてってくれるのかしら?]というもう1人の僕との葛藤の末、あらぬ妄想まで発展

結局、『池袋行き』の電車は池袋から二つ先の『千川行き』となり、車内放送通りになった。

膨らんだ空想は一気にしぼんだけれど、一瞬心の旅を楽しんだ。
画:hiromichi yasuda

2014年10月28日火曜日

ニラレバ炒め

今日の昼食は、ニラレバ炒めだった。

ふと、疑問に思ったのだが、レバニラ炒めとも言うけど、本当はどっちだろ?
今日の中華料理屋さんは、ニラレバ炒めと言っていた。
ま、中国人の店主が、ニラレバ炒めというんだから、ニラレバでいいんだろうけど・・・

そう言えば、松村さんという名の知人がいる。
以前会った時、あれ?・・・村松さんだったっけ?と迷ってしまって、まともに名前で呼びかけられなかった。

山中さんという人がいて、知り合って間もない頃、中山さんとか言っちゃって、「ヤ・マ・ナ・カ・です」と真顔で訂正されてしまったのがトラウマになっている。

もし、公式の場で、例えば10万人の大衆のまえで、ニラレバ炒めについて語る必用に迫られたらどうしよ・・・
レバニラ・・・ニラレバ・・・・う〜ん、悩みは多い。
画:hiromichi yasuda




2014年10月24日金曜日

大きな山を越えつつある

季節はそろそろセーターである。

実施設計アップ、確認申請、見積もり調整・・・設計事務所の方なら解ってもらえるけれどアップ・アップ・・・2件続いた長時間労働とプレシャーで溺れそうだったけれど、やっと終盤を迎えている。

一段落ついたら、あんな事、こんな事、(ダメダメ、そんな事♡)と、イロイロやりたい事があったけど・・・さて・・・

週末は、結局、パジャマのまま夕方までいるぐーたらクンになりそう・・・


画:hiromichi yasuda

2014年10月21日火曜日

時間を忘れて・・・(阿部勤さんの中心のある家)

先日、阿部勤さんのご自宅を訪れた。
これで3回目。

何度訪れても良いな〜、と思う。
住宅街の一角が、森のようにうわ〜っと樹木が生えていて、その中にコンクリート打放しの阿部邸がある。

とにかく、いろいろな居場所があって、それぞれ気持ちよくて、何度訪れても良いな〜、と思う。
良いな〜、良いな〜と言ってるとあまりに素人っぽいので、ちょっとプロっぽく言うと、

・イロイロな居場所がある。
・居場所それぞれが心地よい広さ・大きさである。
・でも、全体はとてもシンプルな構成(入れ子構造)。
・自然(樹木)の力を借りて、木漏れ日等時間に沿って変化する。
・インテリアの小物など、置き方も含めてとても趣味がいい。
・合理性が心地よさにつながる作り方。例えばキッチン。

唐突だけど、iPhoneが、片手で操作出来て、電話にもモニターにも使えて、操作も人間に優しい機械・・・とまあ、いろんな条件を満足させて手のひらサイズに納まったように、阿部さんの御自邸もいろんな条件を満足させて30坪に納まっている。
そして・・・・やっぱり、人間に優しい。

阿部さん、どうもありがとうございました。


2014年10月18日土曜日

如庵と村野藤吾

神奈川県の大磯町に、「如庵」の複製がある。
如庵は、国宝に指定されている茶室の一つで、織田有楽斎さんが作ったもの。
、大磯町のはコピーなんだけど、これがかなり精度の高いコピーだった。

ところで、聞くところによると村野藤吾さん(建築家)が、如庵を参考にしてイロイロ作っている(らしい)
彼自身も、織田有楽斎が好きと公言していた(らしい)
村野さんの茶室も見た事があるけど、確かに・・・と思った。

ま、それはそれとして、「如庵」、つくづく良く出来ていた。
(国宝なので、私ごときが言うのもなんですが・・・・)

最近、ちょっとお茶をたしなむ事があって、茶を点てる人(亭主)とお客の位置関係、それとお点前、 を体験した。
ちょっとかじった知識があったからか、今回如庵を見せて頂いて、その構成に理由があること、一つ一つ意味があることにとても説得力を感じてしまった。
勿論、それに加えて、身体的にある種の心地よさがあったのだが・・・

人は、何故、お茶にハマるのか?
未だよく解らないけど、その謎解きをするのは、ちょっと楽しい。
もしかすると、みなさん、こんな感じでハマっていく、のかしら・・・・


10年後の僕。
画:hiromichi yasuda

2014年10月11日土曜日

ちょっと間があいた・・・

近頃、ちょっとブログの間があく傾向に・・・ある。
少し余力が出たら、また、始めよ。

画:hiromichi yasuda

2014年10月5日日曜日

パーマンとコピーロボット

〆切りが迫って来てるけど、複数の仕事が同時進行中で、ちょっと処理能力を超えてる。。。
猫の手も借りたいとは、この事か・・・・

昔、藤子不二雄原作の、「パーマン」という、スーパーマンのパロディマンガがあった。
主人公のみつお君は、パーマンセットを身に付けるとスーパーマンのようにパワーアップする。
その際、身元がバレないように、不在になったみつお君の変わりをコピーロボットが務めてくれる・・・という、、確か、そんな設定だった。

・・・・・・・
今、欲しいものは? と聞かれたら・・・・
パーマンセットと、コピーロボット。
画:hiromichi yasuda



2014年9月27日土曜日

音の出ないスマホ

先日、突然スマホの音が出なくなった。
正確に言うと、受信音は、鳴る。
でも、通話状態にしても相手の声が全く聞こえてこない。

慌てて代理店に行って、ソッコー修理をお願いする。
ところが・・・

「おっしゃるように、確かに音が出ないようでございます・・・・ただ、ですね、今、修理待ちの人が多ございまして、代替機が無いものですから・・ええ・・・・え?どの程度お待ちに?・・・1ヶ月待ちでございます」

一ヶ月!
とても丁寧な言い方だけど、言ってる内容はオイオイ・・とツッコミたくなった。

「なんとか成りませんか?」
と泣きつくと、その担当者、僕のスマホに再度電話をかけて、通話状態にした後スマホのスピーカーのマークを押した。
すると、音楽を聴くときのように、スピーカーから周辺でも聞き取れる彼の声が出てきた。

「こうなされば、ご使用できます。スピーカー機能がついておりますから。。。スマホを離してお話頂ければ、多少ご不便でございましょうが、なんとか・・・・」

ま、そうだけど さぁ・・・・。




2014年9月21日日曜日

スウェーデン式サウンディング

最近、2つの現場で、スウェーデン式サウンディング、やってきた。
・・ん??
知ってる人は知ってるけど、知らない人は何の事やら・・・

スウェーデンで発達した、音楽??・・・ではありません。
スウェーデンでよく行われる、聞き取り調査???・・・でもありません。

実は「地盤調査」で、建築では最も頻繁に行われる調査方法の一つ。
地面をドリルでグリグリ穴をあけていって、深さに応じた地中の硬さを調べる方法です。

「基礎」はとても重要で、建物を建てる場合に疎かに出来ないわけだけれど、
地中はどうなってるか解らないから・・・・この調査が必用、って訳ですね。

例えば人体でも、外から見えないからレントゲンやらMRIやらで体内を検査するわけだけど・・まあ、地面の健康診断みたいなもの・・ですかね。
画:hiromichi yasuda


2014年9月18日木曜日

てんやわんわ

ちょっと、まあ、その、あれです・・・・忙しい。
メールの返事も、そこそこにして、失礼しちゃってる。。。申し訳ない。

台風16号と怖いオジさんと火事が一緒に来た感じで・・・
我が事務所は、てんやわんや。

ま、しかし、今回は独りじゃなく、イロイロ助けてもらってるから、ありがたい。

画:hiromichi yasuda




2014年9月14日日曜日

都市木造が2020年の東京を未来へつなげる

「Timberize TOKYO 2020 〜都市木造が2020年の東京を未来へつなげる」展


いよいよ、明日(15日)が最終日、
気が付いたらもうおしまい。

木造をもっと広めていこうというアピールのための、東京の青山スパイラルガーデンでの木造建築展覧会。

15日には、14:00〜16:00、まで、展覧会でのトークセッションがあります。
15:20頃から、クロストークに参加するので、興味のある人は来てね。

参加者(予定):江村哲哉・長谷部勉・柳沢潤・田口知子・遠藤克彦・安田博道

会期:2014年9月5日(金)〜9月15日(月・祝)会期中無休 11:00~20:00(初日は19:00まで)
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)ACCESS MAP
   〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23
   東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅 B1、B3 出口すぐ 
入場料:無料
お問い合わせ先:NPO法人 team Timberize 事務局 
        TEL 03-5369-4090 
        MAIL info@timberize.com
主催 :NPO法人 team Timberize 
   http://www.timberize.com



2014年9月9日火曜日

健康診断について

昔、聞いたはなしだけれど、胃潰瘍をやってその後治癒していたことを、胃のレントゲンを撮った医者に指摘されたと言う。

「数年前に胃潰瘍やりましたね、でも、もう治ってますね・・・」
健康診断で指摘されたそうだ。

本人、胃潰瘍になった事もそれが治った事も知らなかったので、鳩に豆鉄砲だったけれど、よくよく考えてみると、数年前、ストレスの日々だったのを思い出した。

地層に数千年前の津波の痕が残っているように、胃にも潰瘍の痕が残っているらしい。

そう言えば、今年は健康診断に行ってない。
そろそろ行かねば・・・と思ってるけど、精神的にも胃がキリキリするほど忙しい日々で、なかなか行けない・・・・のである。


画:hiromichi yasuda

2014年9月5日金曜日

木造について

たまたまだけれども、現在進行中の設計は木造ばかり。

木造の歴史は永くて、しかも今でも一般的な建築材料だから日本ではとても親しみがある。

僕の経験では、木造はいろいろな世代と話ができる。
例えば、建築素人の父とは、鉄筋コンクリートも鉄骨も全く話が通じないけれど、木造だけは通じる。
桁は、2間飛ばすには1尺ぐらい必用か?とか、
柱は、4寸ないと、華奢に見えてみっともない。。。とか、そんな話を平気でする。

今の人に尺寸は流石に馴染が薄いけれど、でも空間に入ると8畳間で3寸5分の柱と4寸の柱とでは、安定感が違う事は直感的に分かる・・・
とまあ、スケールも含めてそれだけ日本人に馴染のあるのが、木造。

他の建築以上に、木造建築は世代を超えて話す触媒のような働きがある、と思う。


青山のスパイラルガーデンで
Timberize TOKYO 2020 〜都市木造が2020年の東京を未来へつなげる」
展が行われている。
展覧会に参加する事を通して、出して良かったと思えるような展覧会になっている。
現代木造のエネルギーが凝縮したような展覧会になっている。




Timberize TOKYO 2020 〜都市木造が2020年の東京を未来へつなげる

会期:2014年9月5日(金)〜9月15日(月・祝)会期中無休 11:00~20:00(初日は19:00まで)
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)ACCESS MAP
   〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23
   東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅 B1、B3 出口すぐ 


画:hiromichi yasuda

2014年9月2日火曜日

夜の散歩

にわかに忙しくなって来て、アップ・アップ。

モニター前にパソコンも僕の頭もヒートアップしてくると、外の涼しい風を浴びたくなる。

・・・という意味では、なかなか良いシーズンになって来た。

しばし、夜の散歩を楽しむ。

画:hiromichi yasuda

2014年8月30日土曜日

居住性が良い建物・・・というジレンマ

商店街や街の賑わいが無くなった・・・と言われて久しい。
いろいろな試みが行われているけれど、なかなか苦戦している。

ところで、「賑わいのない街」について、前から思ってたことがある。
ただ、確証がないし・・・そもそも建築設計者として大きな声で言えない微妙な問題、というか・・・・


最近、柳田国男の「明治大正史世相篇」を読んで、ポン!と膝を打った。
柳田は、明治時代の居住性の悪さを指摘していて、日本の住居は、寒い、暑い、暗い、狭い、等々問題が多い。特に、狭いのは面倒で、部屋に一家が揃うと高温多湿の日本では、暑苦しくてむさ苦しい。

どうしてたかと言うと、当時は神社の境内、路地、諸々の外部を居住域として考えていて、特に子供なんかは、明るいうちは、家によりつかなかったとのこと。

生活に対して、居住性の問題は大きくて、建築の歴史は居住性改善の歴史だったと言える。今日の夏涼しく冬暖かい、部屋は広いし明るいし、という快適性は、何よりも先輩建築家たちの努力のおかげである。
おかげで、外に出るよりよっぽど快適な建築が出来てしまった。

と、言う訳で、結局・・・それで、街(外)から人が・・・・・
画:hiromichi yasuda


2014年8月27日水曜日

パソコン購入

何か新しいものを買うときは、ちょっとウキウキする。
前から欲しかったものとか、一目見てデザインが気に入ったとか。。。
ただ、パソコン購入ではちょっと様相が違う。特に仕事上では・・・

パソコンを購入するときはそれが無い・・とまでは言わないけれど、ちょっと心理的に負担というか、いつものショッピングの楽しみとは違う。

新しい知識についていってないから、OSはソフトに対応してるか?とか、CPUは何?とか、HDDは?とか、とにかく比較材料が多すぎて、決められない。
そもそも、windows7と8は、どっちが良いのか?  で躓いている。
ウルトラセブンと、ウルトラマン80の違いは解るのだけど・・・・

ネットで調べて、アレとコレで散々迷った末・・・
詳しい知人の一言で全然違うモノ買ったり・・・したり・・・して。


画:hiromichi yasuda

2014年8月24日日曜日

遺産と負の遺産

昨日、日本の木材普及(特に杉)にご尽力されている、安藤邦宏さんの話を聞く機会があった。
「木造住宅は最低60年保つように造ろう。そうすれば、建設時に植えた苗が、60年後、建材として使える伐採時期を迎えるから、ちょうどいい」


先日、構造事務所のH谷川さんと杭について打合せている時、ふと、漏らした言葉が気になった。
「表層地盤改良って、今は良いけど、40年後とか、50年後、大変なことになるんだけどね・・・」
表層地盤改良とは、土地の不同沈下や地震時の建物倒壊を防ぐために、セメント成分を土に混ぜるて地面を固めること。
設計者は『今の安全』を想定して地面を固めるけれど、『その建物を解体した後』の事はあまり考えていない。

設計する際、「将来」を考える比重がますます大きくなっていると思う。

画:hiromichi yasuda

2014年8月20日水曜日

戦後日本住宅伝説

埼玉県立近代美術館でやってる「戦後日本住宅伝説」展を見て来た。
SNSや、口コミでなかなかの評判だけれども、噂に違わない展示だった。

内容は、模型と図面とムービー、それと写真(そのうちの一つは拡大写真で、等身大に近いもの)という、建築の展示としてはとてもシンプルでオーソドックス。
しかし、オーソドックスではあるが(というか、だからこそ)それぞれの住宅の魅力を最大限に伝えていた。

丹下さんの「住居」は、模型の精度と端正な美しさ、増沢さんの「コアのあるH氏の住まい」は、手描き図面の圧倒的な線の美しさ・・・・等々、とにかく、図面や模型は、よく見ればよく見る程、じわじわとその魅力が伝わってくる。

作品それぞれの魅力と、展覧会全体の統一感がバランスよく納まっているので、
ははーん、さては?・・・と思っていると、監修に五十嵐太郎さんの名前を見つけて納得した。

会場で、ばったり原若菜さんにお会いする。
ご挨拶すると、「いろんな引出しが用意してあるから、誰もが楽しめそうね」
と感想を述べられていた。




2014年8月17日日曜日

春華堂のうなぎパイ

浜松に帰省すると、いつもお土産は「うなぎパイ」。

甘さといい、サクサクした食感といい子供から大人まで誰もが食べられるし、実際、これ嫌い、と言う人にあった事が無い。
「夜のお菓子」というコピーも、大人の香り漂う雰囲気で、ウッフン、、、ちょっとミステリアス。

とまあそんな訳で、春華堂さんは今年の夏nicoeというスイーツテーマパークを浜松にオープンさせた。
知合いの構造事務所(長谷川さん)が設計に加わっていることもあって、早速、見に行く。

食事やスイーツがメインのテーマパークというコンセプトも当たって、沢山の人で溢れてた。

永山祐子さん設計の家具も良く出来てたし。
画:hiromichi yasuda



2014年8月12日火曜日

もうすぐ夏休み

毎年盆には、実家(静岡)に帰省しているけど、今年もその予定。

特に、何をやるか?決めてないけど、
さて、何をやろうか?

本でも読もうか?
縁側でぐうたら、うたた寝しようか?
一日、ステテコですごそうか?

やっぱ、アクティブに、どっか行こ!


画:hiromichi yasuda

2014年8月9日土曜日

言われるがまま

仕事があるのは良い事。
昨日も、となりのおばさんに激励の言葉をもらった。
「忙しいの? 休みなのに・・・・・・あらま、そう。
仕事があるのは、イイ事よ〜」

最近、僕の事務所もちょっと忙しくなったので、人に手伝ってもらっている。
あれこれテキパキ働いてくれる、しっかりした人が来てくれた。

プロジェクトのスケジュールも管理してくれて、
「これ、△△にお施主さんに会ったら、聞いておいて下さい」
「印鑑、これ、提出書類で必用なので、〇〇までにもらっておいて下さい」

僕は、言われるがまま・・・

と言う訳で、助かっている。

画:hiromichi yasuda


2014年8月7日木曜日

古いものがイイと思える感性

知人に住宅を見せてもらった。

主目的は、新品でピカピカの住宅だけれど、たまたまその隣に、オマケで少し手を加えた中古住宅があった。
どちらも同じ設計者である。

ピカピカの住宅は、新築だから全てのパーツが新品。
他方、となりの中古住宅は、床も天井も古いままで、壁に少し新品のパーツを組み込んでいるだけ。工事費は恐らく一桁違ってる。

勿論、センスの問題が大きいのだけれど、結論を言うとちょっと手直ししている中古住宅の方がかっこ良く見えた。

・・・・変化しつつある時代の感性かな・・・



2014年8月4日月曜日

電車に乗ると眠くなる

電車で本を読む事が少なくなった。
というのも、本を読み始めてしばらくすると、睡魔がやってくる。
しかも、決まって、降りようとする前の駅、もしくは前の前の駅辺りで・・・
すると、駅を乗り過ごすことになる。

というわけで、本を読むのをやめたのだけど、
最近は、本を読まなくても、降りようとする前の駅、もしくは前の前の駅辺りで眠くなる。
やっぱり何度か、駅を乗り過ごしてしまった。

昔のようにガンガン空調が利いていることもなく、程よく快適だったりするからなぁ・・・最近の電車。


画:hiromichi yasuda

2014年7月31日木曜日

水に流す

食後のお皿、油汚れをスポンジでキュッキュッと磨いて水に流すと、お皿はきれいになって水は流れて行く。

「水に流す」って言葉があるけど、ホント日本的だと思った。

イランに行った時、砂漠で水流したら砂に吸込まれて、どこまで流しても、のれんに腕押しっていうか、「底なし沼」ならぬ「底なし砂」だし。
そもそも、貴重な水でそんな無駄な事しないし。

過去は水に流して・・・っていうアレは、水が豊富な日本だからこその感性で、他の国ではなかなか解ってもらえないだろう。

・・・と、お皿を洗う度に思う。


2014年7月28日月曜日

夏風邪

珍しく、夏風邪をひいてしまった。

先日、図書館に行った時、相席となったテーブルの正面で女子高生が切なそうに勉強していた。次々と新しいテッシュを取り出しては鼻をかんで、テッシュの山を築いていた。

数日後、止まる事の無い鼻水に苦しんで、ゴミ箱一杯になったテッシュを見て・・・自分が風邪をひいたことと、そのウィルス君の家主さんが誰だったか?を同時に悟った。

ここにきて、やっと回復傾向だけれど、一度風邪をひくとなかなか治らなくなっている。

用心、用心。
画:hiromichi yasuda