環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2014年7月31日木曜日

水に流す

食後のお皿、油汚れをスポンジでキュッキュッと磨いて水に流すと、お皿はきれいになって水は流れて行く。

「水に流す」って言葉があるけど、ホント日本的だと思った。

イランに行った時、砂漠で水流したら砂に吸込まれて、どこまで流しても、のれんに腕押しっていうか、「底なし沼」ならぬ「底なし砂」だし。
そもそも、貴重な水でそんな無駄な事しないし。

過去は水に流して・・・っていうアレは、水が豊富な日本だからこその感性で、他の国ではなかなか解ってもらえないだろう。

・・・と、お皿を洗う度に思う。


2014年7月28日月曜日

夏風邪

珍しく、夏風邪をひいてしまった。

先日、図書館に行った時、相席となったテーブルの正面で女子高生が切なそうに勉強していた。次々と新しいテッシュを取り出しては鼻をかんで、テッシュの山を築いていた。

数日後、止まる事の無い鼻水に苦しんで、ゴミ箱一杯になったテッシュを見て・・・自分が風邪をひいたことと、そのウィルス君の家主さんが誰だったか?を同時に悟った。

ここにきて、やっと回復傾向だけれど、一度風邪をひくとなかなか治らなくなっている。

用心、用心。
画:hiromichi yasuda




2014年7月26日土曜日

チーム黄金茶室

チーム黄金茶室。

黄金町バザール2014 で、お茶会をやろう!という企画で、
メンバーその他(総勢10名程度)で、茶室組み立てのワークショップを実施。

シロート集団が、大工、鳶職、塗装工、板金工までの一通りの作業をこなす。
(鳶と言っても、地上40cm、椅子の上での作業だけど・・・)

あっちが短い、とか、、こっちが足りない、とか、イロイロあったけれど、
最後は何とか形になる。

みんなで作るのは、楽しいし、
流した汗だけ、コーラも美味い。

*黄金町バザール2014 
会期2014年8月1日(金)~11月3日(月・祝)
http://www.koganecho.net/koganecho-bazaar-2014/
楽しさ満載、黄金町に遊びに来てね。


2014年7月19日土曜日

幼児の時から・・・

設計監理が終わって引渡した保育園に、久しぶりに訪れた。

夕方、日が沈む少し前、1歳と2歳の子供達が、数人、母親の迎えを待っていた。

しばらく見ていると、まだ生まれて1年そこそこだというのに既に個性がある。
静かにしてニコリともせず、ジーっとこちらを見ている子、
何が嬉しいのか、キャッキャ言いながらこちらに走ってくる子、
近づくと、恥ずかしそうにカーテンの後ろに隠れる子、等々。

「性格」の違いが驚く程感じられた。

そう言えば、昔、イタリアを旅した時、数々彫刻を見たけれど、時には赤ちゃんの彫刻もあったけれど、眉間にしわを寄せて生まれたときから「意志」を持っているような顔、だったのを思い出した。

子供と侮ってはいけない・・
画:hiromichi yasuda


2014年7月16日水曜日

武蔵野線

埼玉を移動する際に、埼京線、京浜東北線、埼玉高速鉄道、つくばエクスプレス、東武伊勢崎線その他。。。数々あれど、どれも都心から放射状に伸びている。

みんな一律に東京目がけて(あるいは背を向けて)走り始めるのに、武蔵野線だけは、都心に関心を示さず平行移動を続ける。付かず離れず、横目でチラッと見るぐらいで、決して山手線に近づこうとしない。

独り列を乱すあまのじゃくな線が、武蔵野線である。
団体行動が苦手で、平均的な日本人、らしくない路線である。
つくづく、へそ曲がりな線だと思う。

でも、だからこそ、で、今日は武蔵野線のおかげで助かった。

2014年7月13日日曜日

自転車で抜かれる時

毎日の自転車通勤で、事務所まで行くのに長い坂を一つ超えなければならない。

辛いのはこの時期、暑い夏。
見る見る額から汗が噴き出て、最後はサドルから腰を上げて、立ちコギ状態。

ハーハー言いながら、走っている僕を横目に、涼しい顔で通り過ぎるオバちゃん。
エッ?
時には、子供を2人乗っけながら、3人で涼しい顔で隣を抜去って行く。
スーパー・オバちゃん。

例えば、苦悩に苦悩を重ねているハンカチ王子を横目に、いとも簡単に160km出して、オマケにバッターまでやってる大谷君みたいで、ちょっとうらやましかったりして・・・

よく見ると、電動モーター付き自転車だった。
な〜んだ・・・とちょっとムカつく。

画:hiromichi yasuda

2014年7月9日水曜日

政治・経済・文化・混乱

昔読んだ本に、日本社会の主要課題は15年周期で、「政治」「経済」「文化」「混乱」が循環している・・とあった。
ふと、そんな事を思い出して、実際に年表を作ってみた。

確かに、明治以降、見事に合致する。
明治維新(混乱)、から国の骨格が出来て(政治)、その後経済発展して(経済)、大正デモクラシー(文化)へといたる。
昭和になると、昭和不況から戦争(混乱)、戦後の新憲法(政治)、高度経済成長(経済)、そしてバブル景気(文化)。
ほぼ15年周期で移り変わっている。

平成になると、失われた10年と言われた(混乱)、を過ぎて、
今は、(政治)が最も主要課題、というわけ。

ちなみに、この年表でいくと、(政治)が主要な時代は2020まで続く、とな。
・・・ふぅ。

2014年7月7日月曜日

須川さんのサックスを聞く

リズムとメロディ

昨日、高校の同窓会で須川展也さんのサックスを聞いた。
同じ高校の出身(先輩)で名前は知っていたけれど、生の演奏を聴くのは初めて。


音楽は聞くことばっかで、演奏(歌うのも含めて)はダメなシロートですが、
心地よい「リズム」だと体が反応するし、
美しかったり懐かしかったりする「メロディ」だと、ついウルッとしてしまう。

言葉が無いのに、なんでこんなに感じてしまうんだろか?

喜怒哀楽とはまたちょっと違う感情で、
このままず~~っと聞いていたらどんなに幸せだろ、と思ってしまった。
画:hiromichi yasuda


2014年7月4日金曜日

アートの役割って何?

先日、黄金町のアート勉強会、(寺子屋みたいなもの)に参加して、
アートディレクターの山野さんに話を聞いた。

「アートの役割って何ですか?」

子供のような質問をしてしまった。
赤面してしまう様な無邪気な質問にも関わらず、山野さんは丁寧に答えてくれた。

「いろいろあるけど、、僕にとってアートは・・・バーチャルなコミュニティ、、を作る事ですかね。」

リアルな共同体に対して、仮想の共同体・・と。
個人が孤立していると言われて久しいけれど、相変わらずリアルな共同体はジリジリ後退している、と思う。
誰もが、どこか寂しさを感じる瞬間があるからこそ、
「コミュニティ」は、今、考えるテーマなのかもしれない。

8月1日から、黄金町バザール2014「仮想のコミュニティ・アジア」が始まる。
僕も「チーム黄金茶室」で参加するので、皆さん黄金町に是非足を運んで下さい、ませ。

ご案内↓