環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2013年6月26日水曜日

雨の中のケヤキ

シトシトと止む気配のない雨の中を、公園の現地調査に出かけた。
木の位置を調べてこれから設計する建物の配置を決める為だけれども、雨の中の作業はちょっと辛かった。

ところで、一つ面白い発見があった。
ケヤキとか、シイノキなど樹皮の表面に、水道(みずみち)が出来て、結構な量の水が根元に向かって流れていた。
葉っぱに落ちた水が、枝を伝わって、幹に集まって、そして根元に。

そう言えば、昔NHKの番組でやっていた気がする。
樹木が「枝だを拡げて」葉をつける目的は、「お日様」と「雨」を多く浴びるためだとか。

生きる為の智慧ですな。
画:hiromichi yasuda




2013年6月24日月曜日

声の出し方

歌う事を職業としている友人から教えてもらった話。

僕は昔から声が小さい事が気になっていた。
コンプレックスという程ではないけど、なんとかしたいと思っていた。

先日、その悩みを友人に話したところ、とても判り易く丁寧に教えてくれた。

1)音量は、吐く空気の量に比例する。それを頭に入れつつ、
肺から空気をだすのではなく、骨盤の上あたりから空気を出す(ような気持ちだ)と良い。

2)そして、話す前に口元の緊張をほぐす。
両手をほっぺたに当てて、おばQの友達の怪力のU子ちゃんみたいな口にして、息を吐きながら唇をプルプルさせる。

この二つを実践すると、大きな音が出るとのこと。
実際やってみると、ちっとも声が出ないと思っていたのに・・・出た!
画:hiromichi yasuda



2013年6月23日日曜日

高校の同窓会

先日、高校の同窓会があった。
こんな言い方が適当かわからないけれど、僕は同窓生にホント恵まれている。

プロの歌手、プロの映画プロデューサー、その他にもいろんな専門分野で活躍している。

今までに、全ての人と話が出来た訳では無いけれど、昨日も歌を聴き映像を見せてもらって、その道のプロとして本当にスゴいところで頑張ってるんだなと、技術の高さに改めて感心してしまった。

感動することは、喜びに繋がるんだな〜という・・・・
歌を聴き、映像を観て、とても大切な事を教えてもらった気がする。

大きな励みになったし、明日からの目標にもなった。
画:hiromichi yasuda

2013年6月21日金曜日

Mzアーツの展覧会 森田洋美展

Mzアーツギャラリーで、森田洋美展が始まった。
今日、オープニングで、森田さんご本人とお話が出来た。

現代アートは多岐にわたるし判らない事が多いけれど、森田さんの絵は、なにか引きつけるものがあった。

どこか、イマジナリーというか、空想的に見えるけれど同時にリアルな感じもする。

線の一本一本、に神経が行き届いていて、とても繊細なタッチで描かれている。
息を殺して、震える手を抑えて、しかも勢いを止めずに描いている、その息づかいまでイメージしてしまうような、緊張感のある線だ。
(ちなみに、僕がイラスト描くときは、息吸いまくり、吐きまくりだし。。。緊張感無いし。。。手、震えたらそのまんまだし。。。)

森田さんの絵は、10cmぐらい顔を近づけて見ると、そこにはまた別の世界がある。
展覧会は、7月14日までです。
画:hiromichi yasuda


Mzアーツギャラリー


2013年6月20日木曜日

東京の街を歩いて

東京の街、特に山手線内を歩くと発見がある。
「地下鉄」で目的地に行くと、街や建物が隣接していても知らなかったりするから。

今日、秋葉原から神保町を抜けて竹橋に歩いた。

神保町から竹橋方面に歩いた時、突然、如水会館が目の前に現れて、小さな驚きがあった。

おや!?

神保町は昔よく行った街だし、如水会館周辺も東京国立近代美術館に行くので知っている。ところが、それが意識に中で繋がっていなかった。
・・・ま、たとえ頭では分かってはいても、知ってる街や建築がほんの数百メートルで隣接してるのを「体感」すると小さな感動を覚えたりする
画:hiromichi yasuda





2013年6月19日水曜日

人は外見で判断してはいけない事がある

人は外見だけで判断してはいけない事がある、と思う。

普段ぼ〜っとしていてる子に、ある役割を与えると強いリーダーシップを発揮したり。

かなり前になるけれど、アルバイトの子に課題を出したことがある。
その子はこちらが説明している際、興味なさそうに聞いていた。
退屈とはこういう顔です、という表情で・・・・

翌週、大丈夫かな〜と思って、その回答を聞くと・・・・これが前回見せた表情とは裏腹に、いままでのどのアルバイト君よりも的確に、しかもアイディアが詰まった答えを持ってきた。

時折見せる自信ありげな表情に、イヤイヤやってる訳じゃない事を知った。
画:hiromichi yasuda







2013年6月16日日曜日

生田緑地を歩いて(日本造園植物研究会)

今日、日本造園植物研究会に参加した。
と言っても、単に植物に詳しかったり、好きな人が集まって公園を散歩するだけなんだが・・・

参加メンバーの半分以上は常連で詳しい人ばかりだけれど、中でも「新井さん」は桁違いに植物に詳しい。樹木医さんだけど、名前の由来から、その植物が源氏物語のどこそこに登場してという話から、結局、光源氏はどうなっちゃうか?という話まで、なにげに樹木名を聞くと10分ぐらいはその木にまつわる話をしている。(脱線も含めて)
どんだけモノを知ってんだ?といつも不思議に思う。

対する僕の方は、メモを取る間もなくその話を感心しながら聞いていると、話が終わる頃には、「あれ、名前はなんだったっけ?」という始末で、何とも情けない。

でも新井さんの話がマッサージのように心地よくて、この会に参加すると普段のストレスや鬱陶しい事を忘れられるから精神的にはとてもスッキリして帰ることになる。

画:hiromichi yasuda



2013年6月15日土曜日

東京の外堀に面したレストラン

先日、高校の先輩に、飯田橋近くの外堀に面したイタリアンに連れて行ってもらった。

そのレストランは、外堀の長手に対して直行するように店が開いていて・・・・・
・・・・・・
もうちょっと判り易く言うと、川に直行する「橋」がそのまま水辺まで降りてきて、そこがレストランになっているような感じだから、ずっと先まで水辺の風景で、とても気持ちよかった。

そろそろ蒸し暑さを感じる季節だけれど、水辺は涼しいし、お堀の中にはビルはないし、普段より低い視線だから新鮮な風景だし、料理も美味しかったし。(おまけに、奢っていただいたし・・)

普段は食事に対して無頓着だけれど、
こうした「ゆったりした環境」で、「美味しい料理を食べる事」は、生活に潤いを与える意味で大切な事だなと・・改めて思った。毎日はムリだけど)

画:hiromichi yasuda

2013年6月14日金曜日

嬉しい知らせが舞い込んできた。

昨日嬉しい知らせが舞い込んできた。
知人建築家との共同で設計提案をしたプロポーザルで、実施案に選定されたとのこと。

施設はコミュニティハウス(集会場みたいなもの)で、ある程度の規模の公共施設を設計する初めてのチャンス。

共同設計するうえでは、今回とても良いディスカッションが出来たと思う。

どのような施設を設計すれば使用する人に喜んでもらえるか?
公園内に建つ事になるけれど、その緑をどのように取り込むか?
などなど。


「心地よい」とか「それはやりすぎ?」など、お互いに共感出来るところを膨らまして、よく話合って、満足のいく提案出来たと思う。
画:hiromichi yasuda


2013年6月12日水曜日

満員電車で・・・

新しいバッグ(ランドセルタイプ)はとても機能的である。
自転車に乗るにも、両手が空いているから危なげなく運転出来るし、
今日の様な雨の日も、両手が空いているから、傘をさしてもまだ片手が余る。
ずいぶん便利だから、みんな使えば良いのに?と思っていた。


今日、久しぶりに満員電車に乗った。
昔から、ぎゅ〜ぎゅ〜詰めのアレが苦手なんだけど、止む無き事情で超ラッシュの東海道本線に乗り込む。

ぎゅ〜っと押しつぶされて、ちょっと体勢を整えようと体の向きを変えたその時・・・
やっぱりぎゅ〜っと押しつぶされていた後ろのオバちゃんの顔がみるみる歪んでいった・・・ように感じた。
舌打ちが聞こえた・・・ような気がした。

ごめんなさい・・・・・

ということで、ランドセルにも弱点がありました。
画:hiromichi yasuda





2013年6月10日月曜日

ああ、東大寺大仏殿

坂本功さんの「木造建築を見直す」という本を読んでいると、伝統木造建築で一般的に言われている説の「間違い」が説かれている。

例えば、[正倉院の校倉造りは積層された木の膨張収縮によって内部の宝物を湿気から守っているのよ]説、とか、[五重塔は心柱が浮いている事で免震になってるから地震に強いのだよ]説、とか。一つ一つ検証してその間違いを説いているから、ガラガラと「伝統神話」が崩れてしまう。
歴史の教科書で習ったのはなんだったのよ〜

極めつけは、東大寺大仏殿は、鉄骨トラスで屋根を支えていて、工法はイギリス製なんだって(明治の改修)・・・・あらま。

伝統が持つシンプルな魅力・・は好きだけど、
実はそんなシンプルではなくて、ハイブリッドで錯綜してるのよ・・というのも、判る気がする。

画:hiromichi yasuda






2013年6月7日金曜日

街づくりについて考える

設計の傍ら、街づくりにもちょっと関わっている。
今やっているのは黄金町の街づくり提案で、今日も地元の建築家仲間と集まって相談した。

こういうのは無報酬で、仕事とも言えず・・・・というか、誰に頼まれた訳でもないから単なるおせっかい。
じゃ、何でやってるか?というと・・・う〜ん、と考え込んでしまう。

今日集まった仲間も、それぞれ目的もモチベーションも微妙に違うだろうから、とりあえず自分の事を考えると、「将来、仕事に繋がるかもしれない」「自分のスキルアップになる」という積極的な理由から「仲間もやってるから・・・」という消極的な理由まで思いつく。

ただ、一つ確かな事は、「街を改善する」という大義があること。
街を善くすると言う理念・理想がある事。それは皆が共有している気がする。

それが、精神的な負担が少ない理由かもしれない。
画:hiromichi yasuda

2013年6月6日木曜日

目のつけどころ

昔、シャープのコマーシャルで、目の付けどころがシャープでしょ・・・ってキャッチコピーがあった。

当時2流家電メーカだったけど、ダブルカセットとか縦型レコードとか、とにかく変なモンを出しては、売れたり売れなかったりしていた。
近頃はあまり変なの出さなくなって、ちょっと残念。


話は変わるけど、最近ランドセルを愛用している。
初めてランドセルをしょったその日に、見知らぬ女性が
「よかったら、その鞄のメーカー教えてくれますか?とても素敵なので・・・」
と。♡

それ以来、褒めてくれるのは決まって女性。
対して、10回に1回ぐらい男性が褒めてくれる。

男性と女性とでは、目の付けどころが違うんですな。
少なくとも、ランドセルについては目の付けどころがシャープでしょ・・・は、女性か・・な。
画:hiromichi yasuda






2013年6月5日水曜日

坂本一成さんの展覧会

先日、「坂本一成住宅めぐり」展に行った。

坂本先生は、僕の師匠の先生だから、僕は孫弟子??・・にあたる。
個人的にも、年賀状をやり取りさせて頂く関係である。

建築家の仲間では了解事項だけれど、坂本先生の住宅は巧く説明できない・・・難解というか、一筋縄ではいかないというか。
言い方を変えると「安藤忠雄」といえば「コンクリート!」、「坂本先生」といえば・・・・う〜ん、なんだろ?という感じ。

ただ、展覧会はとても判り易かった。
作品各々が、スケールを揃えた模型と、壁面いっぱいに引き延ばされた写真とのセットで展示されていた。
特に、巨大写真のタペストリーは、あたかも建築現場にいるかのように意図されていて、スケールにこだわりを持つ坂本先生ならではの展示と言えるだろう。

6月30日まで、八王子市夢美術館でやっています。




2013年6月4日火曜日

今日は熱く長い一日だった。

今日は蒸し暑かったが、この時間(22時)になるとずいぶん涼しい。
事務所の窓を開けると、ひんやりした風が入ってくる。

蒸し暑いだけじゃなくて、(気持ちの)熱気もあり慌ただしくもある「長い一日」だった。

窓を開けてクールダウン。
キラキラひかる川面を見ながら、充実感のある疲れを感じている。

画:hiromichi yasuda


2013年6月1日土曜日

好きなバス停

自転車で走行中「好きなバス停」を見かけた。
「好きなバス停」と言うとちょっとアレですが、心地よいバス停と言いますか、風景が好きと言いますか・・・

女子校の正門の前にそれはあった。
校舎の脇に、大きな大きなケヤキがあって、そのケヤキの枝振りの見事な事。扇状に広がっていて、敷地をはみ出して道路までも覆っていた
で、問題のバス停はそのケヤキの木漏れ日が落ちる位置にあった。

ケヤキの葉っぱが、多少の小雨だったらしのいでくれるだろう。
夏の強い日差しには、優しく木陰を作ってくれるだろう。

ケヤキの下でバスを待つ生徒の、そんな風景をイメージして清々しく感じられるから好きなバス停である。