環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年6月30日土曜日

床屋さんの話

これと言った馴染の床屋さんもいなくて、その日の気分で衝動的に入ってしまう事が多いのだけど、先日入った床屋さんで、

「すその所を少し刈上げてお願い」

と依頼したところ、バリカンでズンズン刈上げて、それを調整するようにテッペンまでも刈っていって、あれよあれよと言う間に髪の毛が短くなっていく姿に、どこまで切るんだろうと不安げな僕と、涼しい顔の床屋さん。徐々に激しくなる心臓の鼓動は床屋さんには全く聞こえていないようで、一通り刈り終わったところで鏡をみてニッコリ、

「いかがでしょうか?」

と来た・・・・・
もう遅いです・・・・
出典:http://utauouji.seesaa.net/article/25792394.html

2012年6月29日金曜日

暖かい事と涼しい事の快適性

先日、ユニクロのシャツを買った。
僕は元々このメーカーに「安い」という一般的なイメージしか感じていなかったけれど、少し考えを改めた。(遅ればせながら・・・)

先日購入したシャツが、風通しが良くてとても涼しいのに驚いた。
以前、ヒートテックという保温性に優れた商品が出ていたが、今度は涼しい商品。

洋服の意匠性が注目された時代があったけれど、このメーカーは改めて肌着の気持ちよさを教えてくれた。機能性を復権させたというか。
しかも繊維レベルでの開発があったとか。

この驚きを好意的に感じたのは、僕自身が建築を見る評価もややこれに近くなってきているから。
出典:hiromichi yasuda

2012年6月28日木曜日

マンションのリフォーム

最近、リフォーム2件を含む内装設計が3件続いた。
その内の一つが今後のリフォームを考えるきっかけになりそうなので紹介


築40年程(正確には解らない)の鉄骨造マンション。
高度成長期の建物は簡素な作りというか、こう言っちゃなんだけど安価に作って壁・天井をパタパタ貼って、その安普請を隠している感じの物が多い。


今回、そのハリボテっぽい壁や天井をなくして、構造躯体が見えるシンプルなものにした。


一般的にリフォームは、「内装=表面仕上げ」を頑張ってデザインして、構造躯体はイジラナイ。表面という意味では、お化粧とか洋服のデザインみたいなものか。
勿論今回も「表面仕上げの設計なんだけど、出来るだけ「内装材を減らす」内装を目指している。


結果、建築がスリムになって、部屋が大きくなって、工費がグッと安くなる。
出典:http://sumo.goo.ne.jp/ozumo_joho_kyoku/yomu/003/016.html







2012年6月27日水曜日

黄金町が新聞記事になって

もう2ヶ月も前になるが、「福井さん」という毎日新聞の記者が、僕の事務所に訪ねて来た。


「黄金町」について率直な話を聞かせて欲しい・・・と。


数年前まで、「黄金町」は売春の町であり、風俗、暴力団の巣窟として悪名が高かった。それが「アートの街」として、改修・再生されはじめたのが、7年前。
今では、行政、警察、消防署、NPO、京浜急行、地元商店街など様々な人や団体が街づくりに汗を流している。


僕がこの町に来たのは昨年の4月。以来、建築家の仲間と組合を結成したり、老朽化した建物改修等のお手伝いをしている。微力ではあるが街づくりの一員として活動している。


福井さんは、黄金町がどのように変わり、どんな人が関わって来たかに興味を示された。アーティスト、地元商店主、行政、いろいろな視点から「黄金町」を複眼的に読み解きたい様子だった。
僕は、インタビューで街の日常について話したと思う。


今日、明日、明後日、と3日連続で、毎日新聞の神奈川県版に記事が載る。
出典:http://plaza.rakuten.co.jp/hoppynomo/diary/200712230000/





2012年6月25日月曜日

専門家

専門家は他人の作品を鑑賞する時にも、決して「作る視点」を失わない。
どういう事かというと、例えば建築の場合だと次のようなことです。

建築を見るとき、一般の人は、「スゴい!」とか「奇麗ね」「住みやすそう」と、直感的な印象がまずあって、それが建築の価値をあらかた決める。

ところが、専門家は違う。直感は勿論あるが、直ちに「ここは職人が苦労したな」とか「どうやって作ったんだろ?」「コスト調整が大変だったな」など、自分があたかも設計者になったような視点で見てしまう。この建築は作ったとき何が障害になって、どこで苦労したかなど建築の背景に目がいってしまう。(職業病ですね・・・)

[感動]について、制作者の苦労(したであろうこと)に比重が移ってしまうから、「玄人好み」なんて言葉も生まれるのです。

でも、一般の「わ〜、スゴい!」という直感は決して忘れてはいけない視点で、それを疎かにすると鼻持ちならない[専門家]になってしまう。

つまり、「スゴい!」モノを作る為に「どのように作るか」を考えているのが専門家・・・ということかな
出典:http://magoichi.blog9.fc2.com/blog-entry-130.html



2012年6月24日日曜日

本が読める幸せ

先週末までいろいろ忙しくしていて、殆ど本が読めなかった。


昨日は、久しぶりに一日本を読んだ。
まず、図書館に行って気になっていた本を3冊借り、その後本屋さんで面白そうな本を3冊買い、いつもの喫茶店に行っていつものコーヒーを頼み、いざ読書。
(そう言えば図書館で鈴木さんにバッタリお会いする。・・・この場を借りてご挨拶。その節はどうも。)


しばらくぶりの、充足した時間だった。
毎日静かに本を読んでいられたらどんなに幸せか、とも思うがそうもいかないから無性に読みたくなる。


そう言えば、ビールを「美味しく飲む為」にジョギングで汗をかく友が居る。
主客転倒しているけれど、僕にとって本が読めない辛い時間は、ビールを飲む為にジョギングしていると考えればいいのかも。
出典:http://www.artkoni.com/cbook/?m=200707

2012年6月22日金曜日

手紙について

先日の同窓会でお世話になった先輩に手紙を書いた。
通信はメールで済ませているけれど、手紙を書いた先輩はご高齢でメールはやらない。


改めて、手紙を書いてみると、メールを書くのと比べて、時間と労力が10倍かかる。
(ま、10倍は大げさですが)・・・
キーボードをペンに変えただけで時間がかかる。
下書きをして清書するから時間がかかる。
限られた紙面に文章をレイアウトしながら書くから時間がかかる。
そして何より、(ヘタな文字を)少しでも丁寧に書くから時間がかかる。


でも、だからこそ、直筆の手紙をもらったら嬉しいのではないか?
そう考えながら、先輩には手紙を書いた。
出典:http://matome.naver.jp/odai/2128920647646235101



2012年6月21日木曜日

夢の話

先日、妙にリアルな夢の話をしたけれど(本田宗一郎さんの夢)、ある時期から、夢を見た時、朝起きて忘れないうちにノートに書き出す事をしていた。


ところで、今でも覚えている、最も過酷だった夢は・・・・・・


突然、ボクシングのリング上、青コーナーに僕が居た。赤コーナーには、当時最強と言われたマイクタイソン。熱狂する観衆の様子で、どうやらこれから試合が始まるらしい。
「えっ〜!!? 僕?マイクタイソンと、これから(試合を)やるの!?」


ゴングが鳴る直前に、目が覚めた。・・・・・・・・ふぅ・・・やれやれ
出典:http://a-boxing.at.webry.info/200612/article_32.html





2012年6月20日水曜日

台風一過のユリの木

台風一過の今日、僕の部屋の温度計もグングン上昇、ただいま28℃。

それにしても、昨日の台風は、スゴかった。
5F建ての鉄骨ビル(我家)が、風で揺れていたし、
今朝は、街路樹(ユリの木)の葉が、むしり取られたように、道路に散乱していた。

ユリの木の葉は、大きいから風に弱い。
前日まで、フサフサと葉っぱを纏っていたけれど、今日は虎刈りの頭みたいに、無惨な姿だった。

大きい葉は、光合成と蒸散作用に有利。
でも、風に弱い。
人と同じで、得意不得意があるんですね。
出典:hiromichi yasuda



 


2012年6月18日月曜日

本田宗一郎さんの夢


昨日、夢の中に、本田宗一郎さんが登場した。珍しくとても鮮明で論理的な夢だったので、忘れないうちに書いておく。(長くなるけど、ごめんね)

正午過ぎ、日差しの入る明るい部屋に二人、本田さんと僕。
本田さんが最初に口を開いて、次のような質問をした。

「明日(将来)の建築はどんなものですか?」

彼がバイクや車の進歩を日夜考えていたのを知っているので、僕は次のように答えた。
「バイクや車は、本田さんが作っていたころは黎明期だったから、技術の進歩が、そのまま明日(将来)の車(バイク)になったと思います。丁度、現在のコンピューターや、情報技術のように進歩がそのまま歴史になる。技術の進歩が、そのまま明日(将来)の利便性に繋がり、技術革新がライフスタイルを変える。本田さんが車を作っていた頃は素晴らしい商品が次々と生まれる夢のような時代だったと思います。
でも、建築はちょっと違うと思います。建築は、歴史の技術がどんどん蓄積されていく、過去の技術も現代の技術もゴチャ混ぜになった不思議な産業だと思います。例えば、左官工や、大工には、ヘタをすると1,000年以上むかしから変わっていない技術があります。石工なんて、エジプト文明から変わっていません。それら技術が消えずに、しかも現役で残っているのは奇跡的ですが、100年前の家に住んでもあまり不自由しないのはそんな理由からです。でもそこが、建築の素晴らしい部分でもあります。歴史をとても大切にしているからです。・・・・・」
と、ここで夢が終わった。

僕は夢の中で、なんて明晰に答えているのだろう?と興奮していたが、目が覚めると、文字通り夢から覚めた。本田さんの質問には何も答えていない!

「明日の建築はどんなものですか?」

そこが重要なのに。
答えは僕が最も知りたかった事かもしれない。
出典:http://ceron.jp/w/本田宗一郎?mode=photochange

2012年6月17日日曜日

ほっとしたような、寂しいような。

ここ数日、高校の同窓会で、仕事もそっちのけで準備に勤しんできた。
なんで、そこまでやるか?と半ば呆れながらも、仲間とやる作業が意外と楽しかった。

昨日、その同窓会が東京で行われたのだけど、400名弱が集まる盛大なものになった。
雨にも関わらす、数多くの諸先輩、後輩達が集い、とても盛大な催しになった。
フィナーレで、80を超えた先輩達が着座から腰を上げて校歌斉唱を唄っている姿を見て、会が成功だったと実感した。

明日から、元の日常に戻る。
ホッとしたような、少し寂しいような。


2012年6月14日木曜日

犬も歩けば棒に当たる

以前、友人から「犬も歩けば棒に当たる」ぞ!とアドバイスを受けた。

「犬も歩けば棒に当たる」は「出しゃばると叩かれる」「出る釘は打たれる」という意味もあるけど、外に出て活動すれば何かに出会うかも?という(良い)意味もある。

この街(黄金町)に来てからご近所さんに知合いが増えて、食事に出ればギャラリーのおじさん、大家さん、郵便局に行けば工務店のおじさん、NPOのお嬢さん、と道でばったり出くわす。で、挨拶をする事になる。

この街にはそんなコミュニティがある。
出典:http://kotowazoo.com/2doubutu/01inu.html

2012年6月13日水曜日

明治大学でのイブニングトーク2

昨日、明治大学でイブニングトークをした。(20分程度建築学科の学生の前で話す)


僕以外には、建築家の安倍さん、古見さんがお話をされた。


安倍さんは、豊島など瀬戸内海でのリサーチや設計の話、古見さんは小住宅をプログラムという切り口から解説された。自分はさておき、他のお二人の話は面白かった。


安倍さんは明るく、古見さんはやや厳しく、それぞれ自作を交えて話をしていたけれど、話の根底には、建築の楽しさ、設計する喜びが感じられてそれが良かった。
出典:http://www.janis.or.jp/users/spaceyui/sub6.htm

2012年6月11日月曜日

メールと実際に逢う事の違い

最近、高校時代の仲間と一緒に同窓会の準備をしている。
連絡が多くなり、メールの数が飛躍的に伸びている。
(30年前と比べて、情報伝達はずいぶん多様になったし便利になりましたね。)


先日、10人程度が集まって、一同顔を合わせて打合せた。
改めて「直接会うのは良いな」と思った。
手紙、電話、メール、SNS、いろいろ伝達の方法はあるけれど。


顔の表情、疲労、感情、そう言った微妙な部分は直接会えば一発で解る。言葉にならない情報が圧倒的に多い。
その人のご機嫌から、健康状態まで。


情報が多いから、誤解も少なくなるし思いやりも生まれる。
出典:http://wsc.seesaa.net/article/146048724.html







2012年6月10日日曜日

明治大学でのイブニングトーク

明治大学では、非常勤で教えている講師に、「イブニングトーク」という時間が与えられている。


イブニングトーク・・・簡単に言うと、建築学科の2年生全てを相手に建築の話をする。(150人ぐらい、いるかな?)
設計術の話でも良いし、自分の作品紹介でも良い。これから建築の道に進む学生に「役に立つ話をする」という暗黙の了解があるだけ。


今週の火曜日、20分間、話す時間を頂いた。
役に立つ話・・か。それが意外と難しい。
出典:http://synthfooljp.blog87.fc2.com/blog-date-200903.html

2012年6月8日金曜日

暑い夏と言えば・・・ウチワ

暑くなってきました。今日の横浜はちょっと蒸し暑い。


そんな折、京都の友人からウチワが届く。
しかもなにやら良い香り。アロマの香り付き。


京都の人は、なかなか風流でいいですな。
出典:Hiromichi Yasuda



2012年6月7日木曜日

頑張れ

今日、浜松の同級生から音声が入ったメッセージメールが届く。
言語障害という後遺症と必死に戦っている声のメッセージだった。
しっかりした、強い声に、目頭が熱くなって・・・・


ノッチー、しっかり聞き取れたよ。
出典:http://gillesssky.exblog.jp/i3/

2012年6月6日水曜日

自転車屋さんが自転車に乗っている。

先日、自転車屋さんのオッチャンが、自転車に乗っているのを目撃。
ちょっと違和感を感じた。
その自転車が、普通・・・というか、ママチャリだった。


僕の知っているその自転車やさんのオッチャン(以下オッチャン)は、ロードだろうがマウンテンだろうがテキパキ修理して、「いっちょあがり!」という顔をしている時しか知らない。


そんなオッチャンが、自分の自転車はママチャリ・・・・


建築家は自邸を建てる事が珍しくなくて、その住宅は大概素晴らしい。豪華であったり(そうでもなかったり)するけれど、でも自分の思想を詰め込んだものが多い。


このオッチャンは、他人には精一杯奉仕して、自分は質素・・・


ま・・・これはこれで素敵なことかもね。
出典:http://blog.goo.ne.jp/japanese-illustration/e/2b6eb5d7e2345497e200e8bc3c633adb



2012年6月5日火曜日

社会が動き出したのか、自分が動き出したのか?

ここのところ、問合せや仕事の依頼(になりそうなこと)が幾つか来ている。
それ以外にも、友人と同窓会の準備や、仲間と展示の企画等の話が幾つか。

最近になって、世の中が動き始めたのか?自分が動いている事の反影なのか?
良くわからないけれど。

世の中が動き始める時は、得てして水面下から・・・と本で読んだ事がある。
出典:http://fotopus.com/naviblog/takasago/2009/08/


2012年6月4日月曜日

下田の街・ペリー来航

大学時代の教え子と、下田の街にいって来た。
ペリーさんが来航したと言われる下田。

この街は、昔ながらの木造家屋が残っている。
最近知りあいの建築家が下田の旧家を改修した。


旧豪邸の改修と聞くと耳がピクピクして、古い町並みが残っていると聞くとイソイソと出かけてしまう性格はなんとかしなければと思うのだが・・・でも行って良かった。

下田の街はナマコ壁が有名で、旧澤村邸(知人が改修した屋敷)から了仙寺に続くペリーロードは、古い建物も多く、当時の面影を残す通りだった。


町並みは一朝一夕では出来ないけれど、逆に古いものが残っていれば上手く改修することでとても良い町並みになる。下田の街は、そのお手本のような街だった。
出典:Hiromichi Yasuda




2012年6月1日金曜日

外出中のブログ

事務所を離れて、初めてブログを書いている。 スマフォの使い方もままならず、文字入力もたどたどしく、時間がかかってしょうがないが、なにか楽しい。 これ、アップできるだろうか?