環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2015年2月23日月曜日

老眼と、細かいことを気にしないということ

先日、5才離れた姉と話していて、「そう、そう!」と、意見が一致した。
老眼の話。

お互い、同じ親からDNAを引き継いでいるから、子供の頃から視力が良かった。
両目とも1.5。
しかし、この年齢になると、同じように老眼が進む。
勿論、彼女の方が幾分進行は早いが、症状は似たりよったで手元は既にぼやけている。

意見が一致したのは、近くが見えなくなる事と平行して、細かい事がどうでも良くなる、ということ。もうちょっと正確に言うと、細かい事が、面倒くさくなる。
文字がぼやけてくること関係していると思うけど、ちまちましたちっちゃい事が、なんか面倒と言うか、どうでもいいと言うか・・・

年を取ると、政治の話や国の話や・・・話がやたらデカくなるのも、もしかすると老眼と関係あるかもしれない・・・・・
画:hiromichi yasuda

2015年2月17日火曜日

職人技

現場に行って感心するのは、職人さんの技。
先日も、大工さんがあっという間に断熱材を壁に隙間に止めていった。

シュパッ、シュパッ。
大型のホッチキスようなガンタッカーをほとんど体の一部のように使いこなしている。その職人技とスピード感は、仮に断熱材を止める作業であっても、美しい。

そう言えば、僕も『片手で卵を同時に3つ掴んで、尖った方を下にして瞬時にパックに詰める』ことが出来る。
幼少のころから中学を出るまで、家業の手伝いで培った技術で、当時、ゴッドハンドとさえ思った。親の手伝いをさっさと終わらせたい一心で、1個から始まって、2つ、そして3つ同時に掴んでパックに詰めた時は、始めて自転車に乗れた時に似た喜びを感じたものだ。
もしもオリンピック競技で、『片手で卵を同時に3つ掴んで、尖った方を下にして瞬時にパックに詰める』種目があったら、日本代表になったかもしれない。
ちょっと競技名が長いけど・・・

しかし、いかんせん、『片手で卵を同時に3つ掴んで、尖った方を下にして瞬時にパックに詰める』技術は、今の建築設計の仕事には、何の役にも立たない・・・・
というか、自宅で目玉焼きを作る時でさえ、無駄に3つ掴む必用は全く無い。

どこかでこの技術、使えないかな・・・・

画:hiromichi yasuda


2015年2月13日金曜日

複雑なもの程壊れやすい

最近、CD付きラジカセが壊れてしまった
壊れたのは「CD部分」。
ラジオやカセットデッキは未だ健在である。

ちなみに、今まで3度程買換えているけど、いつもCD部分で、しかもレーザーの光信号を読み取る部分[だけ]が壊れて、他はなんともない。処分する際にどこか後ろめたい気分になる。
実際、ラジオやカセットにとっては、君主の粗相でお取り潰しになった國の庶民みたいな、同僚のミスで連帯責任とらされる〜みたな、納得いかんだろうな・・・
運命共同体の不遇というか・・・・

先日、工事の監督さんと話していて、最近の現場では複雑な機器ほど壊れるのが早い、という話で盛上がった。
旧来からある技術はそこそこ壊れないのだけれど、複雑な新技術は壊れるのが早い。しかも壊れたら、直せない、と。

ちなみに、20年以上使っている我が家のブラウン管テレビは、映りが悪くなったら斜め左上から叩くと、治る。
画:hiromichi yasuda

2015年2月9日月曜日

提案するにあたって。

高校の後輩のwebデザイナーさんにお願いして、ホームページをリニューアルしようと思っている。

まだ入口と言うか、あっという間に1年が過ぎてしまったというか・・・まあ、遅々として進まないのだけれど、ひとえに僕の責任。

先日、久しぶりにHPデザインについて打合せた。
前回、こんな風にしたいというイメージを伝えていたのだけれど、今度の打合せで、そのイメージを大きく上回るとても面白い提案をしてくれた。
そんな打合せは楽しいもので、どんなHPが出来るのかワクワクしてくる。

心躍る自分に、ふと住宅の設計を依頼するクライアントってこんな気持ちになるのかな?と思った。
生活に対する漠然としたイメージは持っていても、そのイメージを「良い意味」で裏切られた時、夢がますます膨らむような、未来が大きくなって新しい生活が待ち遠しくなるような、そんな気持ち、と言うか。

僕も、そんな提案をしていきたいですね。
画:hiromichi yasuda



2015年2月5日木曜日

不思議な仕事依頼

たまに、不思議な仕事が舞込んで来るもので、先日も
「あの・・・大変申しづらいのですが、イラスト風のパース、描いてもらえません?」
「イラスト風のパース?」

自分の設計した建物は、何度かプロのパース屋さんにお願いしたことはあるけれど、
今回はその逆パターン?・・・の依頼である。
このブログのポンチ絵で、イラスト画が得意、と思われたようだった。

僕はパースのプロではないけれど、それでも良いか?と念を押した上で、引受ける事にした。
2年程前、諸事情と自分自身思う所があり、頼まれた仕事は基本的に断らないようにしよう、と心に決めたのだけど、今回もそれで良かった

画:hiromichi yasuda

2015年2月2日月曜日

昔は、辞書を片手に・・・

昔は、辞書を片手に本を読むことがあった。
なにも洋書だけじゃなくて、和書でも、ちょっと昔の人の書いた難しい本とか。
知らない言葉にあたると、さっと引いたりして。
近頃は、辞書が本棚から出ることは無くて、インテリア装飾の一部と化している。

使わなくなった理由は、本を読まなくなった訳じゃなくて、スマホの存在。

これがあると、喫茶店だろうが、電車の中だろうが、ちょっと知らない言葉は、すぐに検索出来てしまう。
しかも、百科全書のように、意味、人物、画像、歴史、レシビ、音までも、次から次へと検索できてしまう。
今では、ほとんど全ての辞書・専門書・辞典の変わりをしてくれている。


例えば・・・検索出来ないとしたら、明日の自分がどうなっているか? ぐらいかな・・・