環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年4月30日月曜日

ごろりと横になって

休日、ごろりと横になって*本を読み始めた。


10時半頃から読み始めて、フムフム、こりゃなかなか面白い・・・だんだん夢中になっていった。


暫くして、そろそろ昼食でも?と起き上がり、時計を見ると既に午後の2時半。
体内時計と実際の時計、こんなに違うのに唖然とした・・・・


ps
*本は内藤廣さんの著書解題。471ページで二段組。電話帳より厚い3.6cm。

出典:http://www.wakam.com/kokishin/readinbed/2.html





2012年4月28日土曜日

気分が優れない時

どーも気分が優れない時はどうするか?
もつれた糸が解きほぐせない時は?


こういう時は、イライラ、プンプンの虫が溜まってくる。
時が過ぎるのを待つしか無いですかね。


今日、「野毛大道芸」をやっている。
ちょっと、見に行こうか・・・・















2012年4月27日金曜日

名前について

先日、街づくりの協議会で、「通りの名前をつけようか?」という議論になった。
今まで通りに名前が無かったのだけど、ふと、名前について考えてしまった。


例えば、「スマホ」。名前がなかったらどうするか?
「歩きながら持ち歩けて、片手で握れて、アイコンを押すとインターネットに繋がって、遠くに居る友達とおしゃべりできて、・・・・・・・」
恐らく、スマートフォンと理解するまで説明が続く・・・連想ゲームじゃあるまいしね。
名前があることで、ビシッと、一言で、そのものズバリを言い表す事が出来る。


名前が無くなった社会は、恐ろしく長い日常会話になったりして・・・・
出典:http://www.manabinoba.com/index.cfm/7,14815,18,165,html

2012年4月25日水曜日

体の疲れが溜まったのは・・・

朝のちょっとした時間が僕にとっては重要。


歯磨き、朝食、着替え、鞄の中身のチェック、など出社に向けた一連の行動・・・以外に、10分〜15分ぐらい、心がリラックスする少しの時間を作るようにしてる。


最近余裕が無くて、この10分〜15分をはしょっちゃったのだけど、やっぱり良くないですね。朝起きて体が重い。疲れている時こそ必要だと思った。


10分〜15分間、たいした事はしてないんです。
静かに座って、深く、ゆっくり呼吸して、手や体を伸ばしたり、曲げたり。
物事を、あまり考えないようにして。


ま、ヨガのようなものだと思う。(自己流だけど)











2012年4月24日火曜日

疲れない椅子

またも椅子の話になって恐縮だけど、もうちょっとお付合いを。


喫茶店で長時間本を読むのは以前したけどhttp://kannkyo.blogspot.jp/2012/02/blog-post_12.html、暫くすると行く店が絞られてくる。
何故でしょう?


そう、結局「椅子」なのです。
長時間座っていると、僕の体を「支えてくれる」椅子がとても重要になる。
疲れないこと。


椅子の座高は43cm前後でやや後方に傾斜していること。さらにゆるいアールの背もたれが脇の下から胴を支える椅子。
簡単に言うと、長時間読書には、座面と高さ、そしてそれに劣らず背もたれの形も重要と言うこと。


椅子の鑑識眼はずいぶん鍛えられて、最近は、喫茶店を覗いただけで瞬時に善し悪しが判断出来るようになった。
「この喫茶店、イイっす!」・・・・お後がよろしいようで。




出典:http://www.illust-data.com/furniture/chair-set2.html

2012年4月23日月曜日

竣工後の1年検査

今日、Hさんの竣工後の*1年検査に行って来た。
http://www.ecoglass.jp/s_case/new/detail/newhouse201203_2.html
あいにくの雨・・・だったけど、お施主さんは笑顔で迎えてくれた。


さて、検査が始まると一転、やや厳しい表情になり、窓の立付けの事、空調機のガラリ脱着の事、と今まで不便だった所を指摘・・・・ドキッ!


今回は、建具に自然素材(無垢の木)を使ってるから、建具屋さんにも同伴していただいた。自然素材は時間や温度・湿度で微妙に変形するから、想定内ではあったけど・・・・でもお施主さんにとっては気になりますよね。
修正箇所を建具屋さんと簡単に打ちあわせて、点検終了。


点検が終わると、コーヒーをご馳走になる。
窓辺の食卓椅子に座ってお施主さんも笑顔に戻り、話しはじめた。
「もうすぐ田植えでね、あそこの田んぼがうちので、水をパーッと張ってね。此処からの景色はいいですよ・・・」
満足頂いているようだった・・・ホッ。


*1年たって、建物の状態を調べること



2012年4月21日土曜日

椅子について-2

椅子は使う場所によって「デザイン」が異なる。
デザインと言っても、いわゆる「デザイン(装飾)」じゃないですよ。
「設計」と言った方が良いかもしれません。


例えば、バーでよく使うのが、高いカウンターと背の高いスツール。
食卓椅子は、軽くて背もたれがあるものを使う。
リビングにはクッションが効いて、だら〜っとできるソファー。
座の高さ、クッション性能、体の包み方、などその場に適するように作られている訳。


ところで、設計者にとっては常識だけど、この「デザイン」は飲食系の店舗ではとても重要なのです。


何故か?


例えば・・・マク○○ルドの椅子、座りにくいと思った事ないですか?


そう、椅子の設計で客の回転率を調整出来るのです。
マク○○ルドなどファーストフードは、あえて座りにくい椅子で回転率をあげ、銀座の高級クラブは、どっしり座れるソファーでゆっくり飲んでもらう。(行った事無いけど)


椅子によって調整された環境では、無意識に席を立ったり、長居したりと・・・まあ、人間も動物的なところがあるんですね。


出典:http://coolbody.jp/yotu-isuhineri.htm

2012年4月20日金曜日

椅子について-1


たかが椅子
イケヤに行けば、1000円札で釣がくる椅子がある。
先日ファミレスの開店祝いで、椅子(折畳み)が景品だったのには驚いた。イクラナンデモ・・・

されど椅子
巨匠建築家は代表作と言われる椅子を作っている。そうでなくても、椅子については何千冊(何万冊?)の本が書かれて来た。

椅子は古〜い技術だから、i-phonみたいにあえて話題になることは少ないけれど、でも空間を考えている建築家は、語りだしたらウルサイですよ。

次回に続く。

出典:http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/index.html


2012年4月19日木曜日

文章の長さ

僕の場合、文章を書くと「短く」なってしまう事が多い。


読み応えのある長い文章を書く人もいるし、簡潔な短い文章の人もいる。
善し悪しの問題じゃ全くなくて、長文が得意な人と短文が得意な人がいる・・という感じかしら。


最初、頭に浮かんだ事をどわ〜っと言葉にして、その後、徐々に削っていく。
ドンドン削っていって、残った言葉が文章・・・となる。
出典:『国文口訳叢書第3篇 萬葉集』上巻(全集9巻所収)



2012年4月18日水曜日

こんな時もある。

最近断られる事が多い。
ここ数日(3・4日)で、6度、断られた。
一日二回ペース。
僕の人生でも希有な事。
断られた内容も状況も様々で、大切なお願いから、たわいもない事まで。
大小あるけど、さすがに断られると、ガックリ。


でも・・・実は断る方がむしろ精神的負担が大きい。
これは信頼する友から聞いた言葉。
出典:http://kids.wanpug.com/illust204.html







2012年4月16日月曜日

舞い散る桜

今年の桜も終わりつつある。
桜並木の下を通ると、桜の花びらが舞い散っている。


日本人はホント桜が好きで、大岡川の桜祭りもスゴい人出だった。
僕は満開の桜も好きだけど、この時期のハラハラと散る桜も好き。


なんとか写真におさめようと撮影を試みたけれど、上手くない。
風に舞う桜が上手く撮れない。
舞い散る桜の、美しくも儚い「うつろう姿」が撮れない・・・。


でも・・好きな理由は、まさにそれなんだろう。
出典:http://japan.digitaldj-network.com/archives/51964277.html











2012年4月14日土曜日

コミュニケーションについて思う事

最近、コミュニケーションの機会が増えて(正確に言うと、話す相手の[数]が増えて)思う事があった。


人によって、コミュニケーションにも「個性」があるんだなあと。


どういう事かと言うと、初対面でニコニコして取っ付きやすい人、何を考えているのか分からなくて警戒する人、あえて「反論」してぶつかる人・・・いろんなパターンに出くわす。


初対面でそれっきりなら心地よかったり不快に思って終わりだけど、もう少し踏込んだ付合いになるとちょっと様相は変わってくる。


ニコニコの人は単に表面的だったり(ホントに良い人もいる)、「あえて反論」の人は議論好きで悪気は無かったり、・・・その人なりのコミュニケーションの「クセ」というか「個性」のようなものが見えてくる。


この人は「こういう人だから」と納得すると、コミュニケーションも楽になるのです。
ただ・・・時間がかかるけどね・(ヤマアラシのジレンマ参照)


出典:http://www.j15.org/Picturebook-Apple/8.htm













2012年4月13日金曜日

服装についての指摘

赤いネクタイが理由で、ケネディさんがニクソンさんに勝ったというのは伝説になっている。


最近動揺したのが、知人女性から服装について指摘。


半年前(数十名が集まる見学会で)着ていたVネックのシャツの背中に斜めに折り目が入っていて・・・・・それがイケてなかったと。
しかも、半年以上経った最近、一人でなく二人からの忠告。ディテールを交えて。
(男性からはそのような指摘は全く無し)


当時の状況は良く覚えてないけれど、肌寒かったから手提げに入れておいた「しわが残った」シャツを着たんだろう・・・と思う。


そう言えば・・・・あなたは3年前に会った時も、そのパンツ(ズボン)を履いてましたね・・・と。やはり女性からの指摘。
ドキッ。
なんで、オボエテイルノ・・・


服装には気を使わないとなぁ・・・・と思った。


出典:今和次郎「東京銀座街風俗記録統計図索引」1925年工学院大学図書館所蔵



2012年4月11日水曜日

新学期

新学期が始まった。
設計の授業を担当している明治大学でも、昨日が初出勤。
昨年は、東日本大震災の影響で、1ヶ月ばかり遅れての開始だったけど、今年は暦通り。
生田のキャンパスは桜が満開だった。

新学期を自分の少年時代と重ね合わせてみる。
クラスが変わって、新鮮な初々しい気分だったけれど、知らない人に囲まれて、少し緊張して、様子をうかがうような感じでもあった。

今年の学生も、皆そんな複雑な顔をしていた。
出典:http://matome.naver.jp/odai/2128376180690754701/2128748155333084703


2012年4月10日火曜日

今、震災に思うこと

昨日、友人建築家達と夜まで議論した。(お酒を交わしながら)
共同で幾つか仕事をしているのである程度気心は知れてるけど、出身の大学も事務所も違うし、それぞれが独立した建築家だから価値観も微妙に違う。
ただ、一つだけ意見が一致した点があった。


「東北の被災地に行って、そこで生活している人の生[なま]の声が聞きたい」


どういう事かというと、僕ら建築家は今、どんな建築が、住宅が、真にリアリティ(真実らしさ)があるか分からなくなっている。


僕らは、震災以降、初めて「生活する事=住む事」が「生きる事」と分ちがたいものだと気がついた。住む事と生きる事が引き裂かれた被災地を見る事で。


今、ウソの無い、正直な建築とは、住宅とはなんだろうか?という事に皆の感心があった。

出典:http://www.illust-data.com/people/man52.html

























2012年4月9日月曜日

設計事務所とカフェ

今では殆どの人が知っているけれど、20年ぐらい前に初めて「ブックカフェ」を見た時は驚いた。
と同時に、ポンと膝を打った。


本が好きな僕としては、立ち読みを始めると止まらないのだけど、足腰が疲れるのには往生していた。
でもこの本屋だと、本を買って、椅子に座って、しかもコーヒーまで出てきて、ゆっくり本が読める。なんとまあ楽チンなこと。


当時、「カフェ」と「本屋」の組合わせは「ラジオ」と「カセット」以来のスゴい組合わせだと思って膝をポンポン打った事を覚えている。(鳴らなかったけど)


先日、建築家の飯田善彦さんが、「Archiship Library Cafe」を始めた。
何かというと、設計事務所所蔵の本を一般に開放して、そこにカフェを付けたのです。
つまり、設計事務所内に、カフェを併設したのです。


設計志望の学生さんにとっては、ゆっくり建築本を見ながら、コーヒー啜って、しかも仕事の現場を観察できる。一石三鳥。
住宅を建てたい人も、コーヒーを飲みに来た振りして、こっそり事務所内の様子を探る事が出来る。


うーむ。
なかなか素敵なアイデア・・だ。
http://designtogather.blogspot.jp/2011/12/blog-post.html
http://libraryandcafe.wordpress.com/













2012年4月6日金曜日

同窓会

先日、高校の同窓会があった。


いい同窓会だった。


会場が良かったからか、晴天だったからか、企画が良かったからか、日中だったからか分からないけど、良い同窓会だった。
いい同窓会という言い方も芸が無いけど、「いい」という言葉がピッタリだった。


三々五々、人が集まる。挨拶があって皆が聞き入る。しばらく歓談で、屋外テラスに出る人、室内で食事をとる人、輪が出来て話が弾み、少し崩れてまた輪が出来て。
常に3・4人の輪があちこちにあって、それぞれ笑顔を見せている。


途中、武道が趣味の友人が舞ってみせる。皆、庭に出る。
福島の友人が福島の経験を語る。暗くならないよう笑いを交えて。
皆が一つになって聞き入る。


自分が楽しむ、皆が楽しむ。自然体で。
そんな同窓会が「いい」同窓会・・・だと思う。
出典:http://twitpic.com/8bds7f















2012年4月5日木曜日

窓の話4

事務所の窓は、いろんな風景を見せてくれる。



今日は早朝出勤。仕事を始めると、朝日が川面に反射してキラキラ。
書類提出を控えて、いやいやの早朝出勤だったのだけどこれでシャキッ!



やっと一段落ついてホッとしていると、今度は屋形船が通過。
ゆらゆら川面に、屋形船の明かりが写る。


ノンビリ眺めながら感じた、今日のプロローグとエピローグ。

2012年4月3日火曜日

ギャラリーがオープンへ

此処のところ数週間、時間を費やして来たギャラリーがやっと完成。
ただ、あと2日かけて、オーナーは搬入や展示などインテリアを設える作業が残っています。

ギャラリーの設計はとても良い経験になった。
銀座のギャラリー小柳さんや、清澄白川の小山ギャラリーその他、六本木のピラミデなど、参考に成りそうなところはとにかく行ってみて空間を体験したり、オーナーにヒアリングしたりした。

見学したギャラリーは、広かったり、狭かったり、展示品も日本画、現代アート、陶器といろいろあって必ずしも今回の条件にあうようなものばかりでは無かった。
ただ、総じて感じたのは展示品が入って完成、つまりからっぽの状態ではやや物足りないぐらいが丁度良いという事。

今回は、空間表現を抑え気味にして「やや物足りない感」をキープすることに心がけた。
最後の展示が入って、[画竜点睛]になるように。

4月6日よりオープンします。18:00〜レセプションがあるので、お時間ある人はお立ち寄りください。

営業日:木・金・土・第2日曜日 11:00−18:00
場所 :横浜市中区日ノ出町2-165 
株式会社 エム・ジィーアーツ




2012年4月2日月曜日

誕生日

4月2日は僕の誕生日。
ところで、なぜか分からないのだけど、4月2日から翌年の4月1日に生まれた人が同学年になる。日本では。
だから同級生では、僕が最もお兄さん。
区切りが良い4月1日からにすればと思うのだけど、なんででしょう??
(知っている人がいたら教えて下さい)


それはさておき、4は日本では、縁起の良い数字ではない。
4(死)だし、4と2で(死人)とか。
そもそも日本では奇数が好まれて、1、3、5、7のぞろ目は、正月、ひな祭り、端午の節句、七夕と、イベントばっかだし。


ただ、なんとなく4と2に愛着を持ってきた。
ピッチャーよりキャッチャーに、ホームランバッターが多いファーストより、職人的なセカンドに目がいってしまう。


あと一番に成れなかった二番手には感情移入してしまう事が多くて・・・頼朝より、義経とか、江川より西本とか。
いずれにしろ、そんな僕のクセは、誕生日にあると思っている・・・のです。