環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2013年8月31日土曜日

ハンマーヘッドスタジオ

『ハンマーヘッドスタジオ』

クリエーターの活動場所として、横浜市の新港埠頭にあるスタジオだ。
若手のアーティスト、デザイナー、建築家が集まり、イノベーションの拠点となっている。

先日、そこの若手の皆さんが主催する卓球大会に出席。
デザイナーが主催するイベントだから、ただの卓球大会ではなくて、卓球台は横浜市を象った形だし、ルールもユルユル。
食事やプレゼンテーション、パーティもあり、幕の内弁当のように詰め込まれた楽しいイベントだった。

談笑したり、汗をかいたり、食事をしたり飲んだりと、セワしなかったけど、
こんな所から、ユニークな出来事や新しい作品がうまれていくのだろう。
主催者のみなさん、お疲れさまでした。

*ちなみに、僕の卓球の成績は・・・・・2回戦、あえなく敗退。。。。。
画:hiromichi yasuda

2013年8月28日水曜日

ボラが飛ぶ

子供の頃、覚えた歌で、
「水は〜、はま〜な〜こ〜(浜名湖)、
   はまぁな〜わ〜(浜名は)、わしぃづ〜(鷲津)」
という郷土の民謡がある。
途中を忘れてしまったが、最後が、「ボラが飛ぶ」・・・で終わりだったと思う。

横浜の事務所の前を大岡川が流れていて、開けた窓から、ピシャッ・・・・ピシャッ、と水を叩く音がする。
川面を見ると、魚がジャンプしていて、着水した後の水紋が広がっている。
幼少の頃、浜名湖で見たボラだった。

何となく気になって、仕事の手を休めて、しばらくボラがジャンプする姿を眺めていると、ふと・・・「水は〜、はま〜な〜こ〜」・・・の一節を思い出す。

と、同時に、故郷の記憶が懐かしく甦ってきた。
画:hiromichi yasuda





2013年8月26日月曜日

軽井沢について

先日、軽井沢の「別荘地」に行ってきた。
といっても、あいにく「軽井沢」にも「別荘」にも縁が無いのだけれど。
一度くらい、「今年のサマーは、軽井沢のミーの別荘で・・・」と言ってみたいですね。

軽井沢の別荘地を車で走ると、今更ながら、緑に囲まれた避暑地が、かけがえの無い環境に思えてくる。
静かだし、車の窓を開けると涼しい風が入ってくるし。
お隣さんは歩いて5・6分程度離れているし、
下草が無くて門や塀もないから、見通しも良いし。

家の数より、人の数より、圧倒的に樹木の数が多くて、木漏れ日のテラスにはどこかの家族が7・8人集まって楽しそうに食事をしている。

こんな素敵な環境を維持するには、建築はひっそり建つほうがいい。
画:hiromichi yasuda


2013年8月23日金曜日

高須賀晋さん

好きな建築家で、高須賀晋さんという人がいる。
木造住宅を多く手がけられていて、その住宅は端正で品がある。

一度もご本人にあった事も無ければ、その建築(実物)を見た事も無い。
・・・・にもかかわらず、幾つかの住宅で参考にさせてもらった。

関心を持つようになったのは、「雑誌」に掲載された「写真」からで、
何度か、その建築を見ようとトライしたのだけれど、叶わなかった。

今度軽井沢に行った際に、実物を見てこようと思っている。
画:追掛大栓継ぎ

2013年8月21日水曜日

夕立がザーッと降ったのに・・

今日は蒸し暑い日で、クーラーが欠かせなかったけれど、4時頃から雲行きが怪しくなって、雷がゴロゴロしてきた。

そろそろ来るな!と思っていたら、案の定、ザーっと夕立が降ってきた。

これ幸いに、少しは涼しくなるかなと、雨がやむのを待ってクーラーを止めて窓を全開に・・・

でも、全然、涼しくなりません。
むしろ生暖かい空気が入ってくるだけ・・・・しかも湿気をたっぷり含んだ・・・・

アジアンモンスーン・・・・
仕方が無いですかね。
画:hiroshige ando ←のマネ

2013年8月19日月曜日

檜(ヒノキ)という名前

ユリの木と呼ばれる樹木がある。
花がユリの花に似ているから、ユリの木と言われる。

ところで、檜は、なぜ「ヒノキ」と呼ばれるようになったのか?

一説には火を起こす時に、檜を使ったから、「ヒノキ」と呼ばれるようになったとか。
あるいは、神社の用材に使われたから「霊(ひ)の木」という説も。

今となってはいかなる理由で「ヒノキ」と呼ばれるようになったかは確かめようがないけれども・・・

先日の伊勢神宮参拝の折、日の光を反射して、檜が黄金色に輝く姿を見た。
いや、反射と言うには物足りなくて、檜の木肌が、発光しているように見えた。
日の光、のように。あるいは炎のように。
それ程輝いて見えた。

その時、ふっと、、、ああ・・・だから「ヒノキ」なんだ、と思った。
(*1)

画:hiromichi yasuda

(*1)本当のところはどうなんでしょうね?

2013年8月16日金曜日

久しぶりの訪問

久しぶりに、設計した老夫婦の住宅に訪れた。
完成したのは、丁度震災直後だったから・・・・2年半前になる。

建具の不具合、定期点検と、完成後、この住宅には何度か訪れている。
時にはズッシリと重い足取りで訪ねる事も・・・あった。

インターホンで挨拶すると、上機嫌のご主人が出てきた。

開口一番、クーラーを使わない生活でとても快適である・・と。
以前も一度聞いたセリフに、今年の夏は流石に厳しいだろう・・と。
設計者(僕)に対するリップサービスかな?とも思ったけれど、
室内に案内されると、確かに涼しい・・・・

ここは、背後に山を控えていて、前面には水田が広がっている。
この時期、朝方は背後の山からの吹下ろしの涼しい風があり、日中は前面の水田で冷やされた風がくる。
窓は山と水田に向けて大きく開けてあるから、微風も含めて風が流れる。

帰宅する電車では、心が軽かった。
こんな経験があるから、この仕事がやめられない!
写真:jin hosoya

2013年8月14日水曜日

お盆休み

今年はお盆休みを取らずに仕事をしている。
丁度週明けに〆切りの仕事があって・・残念ながら・・・・

例年の今頃は、帰省して、両親や兄弟、甥や姪・・・・親戚一同が集まって宴会をしている。
今年は欠席である。
申し訳ない!

もう少し涼しくなった頃、帰ってゆっくり骨休み して 多少の孝行でもしてこようかしら。

画:hiromichi yasuda

2013年8月12日月曜日

廃屋について

限界集落と呼ばれる所には、廃屋がいっぱいある。
人が住まなくなると、木造の建物は一気に老朽化してしまう。
十数年で朽ちて倒壊し、やがて土に戻っていく。

ところで、廃屋がそのような末路をたどることは、否定的な事かと言うと、どうも違う様な気もする。

紀元前の石造建築が未だに残っている西洋と比較すると判り易い。
新品がやがて朽ちていく風景を何千年も見てき僕らの祖先は、その全てを自然観として捉えていたのだと思う。

伊勢神宮、新正殿のピカピカの社の隣に、旧正殿の茅葺き屋根が朽ちて苔や雑草が生えている様を見た時に、それを思った。

ピカピカの新品と、それがやがて朽ちていくことの両方を受け入れていたからこそ、1000年以上も建替えを続けてきたのだろう。
画:hiromichi yasuda


2013年8月11日日曜日

伊勢神宮(お白石持行事)

「お白石持行事」とは、伊勢の市民が、白い石を新正殿に奉納する行事。
と同時に、それは20年に一度だけ、伊勢神宮正殿を拝見出来る、唯一の機会である。

20年に一度しか見られないというのもさることながら、そのたった1度の機会も撮影はダメ正殿を拝見した人は、その姿を目に焼き付けておくしかない。

今回、知人である建築家の土屋さんの計らいで、その「お白石持行事」に参加させて頂いた。

板垣南御門を潜り、外玉垣南御門を通過し、そして最後の瑞垣南御門を抜けると、正殿が姿を現した。
白い玉砂利の中を、黄金色に輝く桧の社があった。
鬱蒼とした森から区画されたその場は、白昼夢のような光景だった。
現実とは思われない不思議な風景の中で、石を奉納して、その場を後にした。
桧の香りだけが妙にリアリティがあった。

夢か幻か・・・いまもそんな言葉がもっとも正直な感想。
こんな貴重な機会を与えてくれた土屋さんにはとても感謝しています。
画;hiromichi yasuda




2013年8月8日木曜日

やや夏休み気分

小休止というか、嵐の前の静けさというか、少し時間に余裕ができた。
世の中、夏休みだから、自分もちょっとお休み(気分)である。

今日はあまり仕事が手につかなかった。
伊勢神宮に行く事や、そのついでに実家に寄るなど、明日からの小旅行のスケジュールを立てたりして。

とは言うものの、(横浜に)戻ってきたら早速打合せに図面作業に、と、仕事が控えている。

ま・・・ちょっとの間、仕事は後回し。

画:hiromichi yasuda



2013年8月7日水曜日

伊勢神宮

今年の伊勢神宮は式年遷宮。20年に一度の大イベントである。
知人の計らいで、今週末の土曜日に、その行事に参加出来る事になった。

「白い石」を御正殿の敷地に持っていって奉納する。
真新しい御正殿の近くまでいく事が出来る。

「真新しい御正殿」は、20年前に石元泰博さんが撮影した写真で見た事がある。
本当に美しい。
太い幹を削って、白木の美しい部分だけを使っている。
マグロで言うと、大トロみたいな、純米大吟醸の原料は精米歩合50%以下の白米!みたいな、削ぎ落して削ぎ落して、良い部分だけを使う。

石元さんの写真は、太陽の光を反射して檜が黄金色に輝いていた。

いまからワクワクしている。
当日は天気も良いみたいだ。
画:hiromichi yasuda


2013年8月5日月曜日

考える事・体を動かす事

設計をしている時は、ほとんど体を動かさなくて、頭ばっかり使う。

コンピューターの前で、カシャカシャ脳を使っていると、だんだん頭が熱くなってき、重くなってきて、考えるのがやになってくる。

最近、幾つか図面化しなければならない作業があってちょっとオーバーヒートぎみなのだけれど、今日、現場まで自転車に乗って走って、少し楽になった。

頭と体、バランスよく使う事が、大切・・・だと思った。
画:hiromichi yasuda


2013年8月2日金曜日

打合せについて

打合せが上手くいくと、気持ちがいい。
当たり前と言ってしまえばそれまでだけど・・・

僕らの仕事の場合、クライアントに限らず、設備設計、構造設計との打合せでは、設計提案の場面が多い。
(もちろん、クライアントとの最初の打合せなどのように、相手の要望を聞く場面も多いけれど)

上手くいった打合せとは、こちらの提案に対して共感や賛意を示してくれたとき。
仕事がスムーズに流れるという安堵もあるのだけれど、それ以上に、なんと言うか、お互いの好みが一致した様な、価値観が共有できたような、そんな喜びである。

毎回、という訳にはいかないが、そんな打合せがあると一日気分が良い。
画:hiromichi yasuda

2013年8月1日木曜日

またも高校の同窓会

一体、君はどんだけ同窓会に出てんの?・・と訝しがられるが、、、最近は年に2回の公式同窓会と、それ以外にも非公式の同窓会を含めて、3・4回/年、ぐらい。
ちょっと多い気もするけれど、やってるとついつい出てしまう。

先日も、わざわざ浜松に帰省して同窓会に参加した。
浜松の同窓会のは、30代の後輩から、80代の大先輩まで、総勢1000人以上集まる年に一度の大イベント

おかげで、参加するたびに、新しい知人が増えていく。
今回も、デザインや企画・設計など意欲的にやっている若い後輩と知合いになり、ついつい長いこと話し込んでしまった。

画:hiromichi yasuda