環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2014年5月29日木曜日

設計教育の話

先日、明治大学にゲストクリティックで呼ばれた。
一通り、講評が終わった後、常勤・非常勤の先生方が集まって、全体のついての意見交換の場があった。(ま、お酒の入った慰労会です)

明治大学には、建築史の青井先生がいらっしゃる。
青井先生は、特に建築の現在について意識的に考えていらっしゃる。

丁度良い機会だから、モヤモヤしたところの質問をぶつけた。

設計する際に、あるいは設計を教える際に
「私(君)は何を表現したいのか?」
と問いを立てること、について。
個人の自我や個性や主体性に重きを置いた設計教育は、僕らが建築を学んだ通奏低音になっていた。・・・が・・・それが今も有効か?という問い。

青井先生は、スパッと、
「そうですね、それはたかだか、1970年代以降に作られた価値観ですね・・・・」
と。
画:hiromichi yasuda



2014年5月27日火曜日

駐輪禁止

やってしまった・・・・
横浜駅の東口で、朝、自転車を停めておいたら、昼には無くなっていた・・・

地面には、「こちらへ移動しましたので、1500円もってとりに来て下さい」といった張り紙が。
そこは駐輪禁止区域。

しかし、ちょっと納得いかなかったのは、有料の駐輪場に行くと一杯で停められ無い。だから、ちょっとはみ出てるけどゴメンナサイと置いておいたら、そこが駐輪禁止区域であった。

安くて美味しい居酒屋に入ろうとしたら満員で、やむなく隣に入ったらぼったくりバーだった、みたいな・・・・・・
終電に駆け込むが、1分遅れて逃してしまい、仕方なくタクシーで帰る、みたいな・・・ん?・・・ま、いいか・・・いずれにしろ、何で〜!というか、ハメられたー、というか、納得いかない感が強かったので、自転車を返してもらう時に散々文句を言った。

「そうですよね・・・ええ、悪気はないですよね。お気持ちはよくわかります。・・・ただ私もね、仕事でやってるので・・・・」
終始温和に聞いてくれる、人の良さそうなオッチャンだった。

ワーワー文句を言って少しスッキリしたのもあって、最後は、オッチャンとも仲良くなった。駐輪の危険な時間帯も教えてもらったし。


画:hiromichi yasuda


2014年5月23日金曜日

航空機チケット

イランへの旅行の準備が本格的になる。
もう、2週間を切ってしまった。

飛行機のチケットを手配するために朝一番で旅行会社に行くと、担当の人がちょっと油断していたようで、上着をささっと着て、襟元をちょっと直して、カウンターの前の散らかった書類を片付けて・・・・一息ついて、ニッコリ、と、出迎えてくれた。
(ちょっと、不安になる)

海外旅行は久しぶりなのと、未知なる国に行くことへの不安や戸惑い、そして好奇心、がごちゃ混ぜになった、ワクワクとドキドキが同居している。

そんな気持ちを知ってか知らずか、ちょっと油断していた旅行会社の人も、説明が始まると不安を払拭すべく、理路整然と解りやすく話してくれた。

最後に
「現地でもしもの事がありましても、こちらの営業所に連絡を入れてもらえたら何の問題もありませんよ」
と海外営業所の一覧表を見せてくれる。
二十数カ国の営業所が24時間で対応してくれるそうだ。

しかし、
そこにイランは無かった・・・・











2014年5月17日土曜日

イランに行くことに。

イランに行く事になった。
仕事ではなくて、観光。純粋な観光。さいとしーいんぐ、です。

と言っても、イランの知識など、苦学生の月末のお財布の中身、程度。

早速、本屋に行くけれど、イランの情報はほとんど無い。アメリカ・ヨーロッパ、東南アジアの旅行ガイドブックは数々あれど・・・

地球の歩き方・・・そうだ、あれならあるだろう。
と、そのコーナーを探すけれど、イランは無い。
もう一度、よ〜く探してみると、隅っちょのほうに、ちょこんとあった。
アメリカや中国、ヨーロッパが我が物顔で本棚を占拠している(厚さ3cm程度)
のに対して、イランは0.5cm程度。

西洋や中国の強い自己主張に対して、見つけないでねと言わんばかりの奥ゆかしい佇まいだった。

しかし、本の価格は堂々としたもので、他の国よりも高い。
ページ単価に換算すると、アメリカが2.64円/p 中国が2.7円/p タイやベトナムが3〜4円/p に対して、イランはなんと、11.25円/p。
破格に情報単価が高い。

ま、なにはともあれ、入手出来て良かった。


画:hiromichi yasuda

2014年5月14日水曜日

小人の物語を夢想するとき

昔、寝ている間になんでもやってくれる小人の話があったけれども・・・
確か、ご主人、小人のおかげでお金持ちになったりして・・・・
あれは、グリム童話だったか・・・

先週末、お暇をとって伊豆方面へ遊びに行く。
とても楽しかったけれど、横浜に戻ってくるなり「仕事」と言う現実が。。。
普段ならそれほどでも無いけれど、弛緩した精神には厳しくて、リハビリ無しで溜まった仕事は片付けられません。。。気持ちが入らない。

ポカーンとしてる時に、フッ、と思い出すのが・・・小人の話。


結局なまくらなだけ、である。
画:hiromichi yasuda














2014年5月11日日曜日

あっという間の一泊二日

姉夫婦が主催してくれて、伊東温泉に「一族」で旅行に行った。
親・兄弟・義理の兄弟・甥姪その家族など、総勢13名だから、「家族」というにはちょっと納まりきらないので、「一族」が妥当かと。
・・・野ザルの群れみたいな・・・

最高齢は79歳から、7ヶ月の赤ちゃんまでの老若男女、住まいも愛知・静岡・神奈川の3県に跨がる5家族が伊豆に集合した。

ちなみに、この一族、医療従事者が多くて、お医者さんや理学療法士さん、看護師さんが全体のやく半分を占めて、その次は建築関係者が3名。
当然、集合するといつも医療の話になる。
特に昨今の建築不況もあって、その建築系3名は常に蚊帳の外。

ところが、今回、住宅を建てたいという甥姪が、建築の話を切り出す。
いつも肩身の狭い思いをしてきたが、ここぞとばかりに話題の中心に・・・

というわけで、あっという間の一泊二日だった。

お義兄様、お姉様、どうもありがと。
画:hiromichi yasuda






2014年5月7日水曜日

OMソーラー本社を見る

先日、初めてOMソーラーの本社に訪れる。
OMソーラーの名前は昔から知っていたけれど・・・それが浜松にあるのも知っていたけれど・・・たまたまというかなかなかというか、見る機会が無かった。

ちなみに、OMソーラーとは、太陽熱を、暖房や給湯の熱源にするシステム。
元々、奥村昭雄さんによって考案された仕組みをマルモ中村住宅(OMソーラーの前身)が商品化したものだ。
オクムラの「O」とマルモの「M」で、OMソーラーと名付けられたという。

仕組みはとてもシンプルで、
黒いトタン(波板)にガラスを被せ、
屋根に乗っけて暖めて、
暖気、集めてダクトで送付、
床下通して、最後吹出す。


太陽のエネルギー利用だと、まず太陽光発電が思い浮かぶ。
現状、OMソーラーは普及率でかなり遅れをとっているようで、確かにその理由も良くわかる。
ただ、それでも太陽熱利用のこの技術は無くならないだろう・・・とも感じた。

手紙、電話、メール、とコミュニケーション技術が次々と登場しても、肉声で伝える事が無くならないように。

隅々まで見せて頂いて、村田さん、どうもありがとうございました。
画:hiromichi yasuda



2014年5月4日日曜日

素敵な喫茶店と素敵なウェイトレス

先日、浜松に帰省した際に立ち寄った喫茶店が、なかなか素敵なデザインだった。
昭和30年代から40年代ぐらいの建物の改装で、特に、蔦の絡まる壁に囲まれた中庭が良くて、スケールといい明るさといい申し分無い。建物の歴史も相まって、落着いた雰囲気を作っていた。

一緒に入った友人夫妻と、早速中庭の席を確保。
キョロキョロしながら写真を撮りたいなと思っていると、丁度、ウェイトレスさんが、オーダーを取りにきた。明るそうで、感じのイイ人。

「写真を撮っても良いですか?」
と、カメラを取り出すと、
ちょっと驚いた様子。
少しホオを赤らめて、
「・・えっ?!・・いや、恥ずかし・・・◯△□×・・・、あ、でもイイですよ。」
ちょっとハニカンでニッコリ。
そして、ニッコリ。
・・・・・

「・・・・・・・・・あ、いや、その、中庭の写真なんですが・・・」

お嬢さんの顔が、見る見る赤くなっていった。

乙女心を・・・ゴメンナサイ。
画:hiromichi yasuda