大学での設計製図は、昔に比べてずいぶん学生には手厚い授業になっている気がする。
僕らが学生の時分にも講評はあったけれど、優秀作を前に貼り出して二言三言言われただけだった気がする。
最後の授業が終わり、常勤・非常勤の先生が集まって、慰労会が行われた。
会は、最初から最後まで、建築の話で終始した。
とりあえずビールとばかりに、授業の話で議論が始まり、歴史の話で意見が別れ、時代と建築について討論が行われ、一休みして飲み、海外と日本の建築観の違いで話題が盛り上がり・・・とまあ、誰が決めた訳でもないのに圧倒的に建築の話。
皆がそこに飲み込まれるように会話に加わって、とても楽しい時間だった。
常勤、非常勤にかかわらず、皆さん建築が好きな人ばかりであった。
画:hiromichi yasuda