環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2013年3月4日月曜日

建築家の槇文彦さん

先週の土曜日、JIAセミナーで槇さんの講演会があった。実行委員として4年間務めた、JIAセミナーの最後の企画だった。

槇さんは、1928年生まれだから、もう84歳。丁度僕が学生の頃、青山のスパイラルビル、東京体育館、幕張メッセと矢継ぎ早に話題性のある建築を作っていて、現在でも現役で設計活動を続けている。今更ながら月日が経つのが早いと思った・・と同時に本当に息の長い建築家だなと思った。

セミナーでは、槇さんの人柄というか、建築家としての姿勢に改めて懐の深い人間性を感じた。

建築をやっているといろいろな苦難があるのだけれどそれをあまり感じさせないし、自分の功績を誇張する訳でも無いし
時代の流れに抗するのでもなく、呑まれるのでもない。いつも自然体で対処できたのは、心の軸がしっかりしていたからだろう。

槇さんは、今も建築(空間)に対する好奇心を失っていない。以前、このブログで、槇さんの階段は昇ってその先に行ってみたくなる階段だから好きだと書いた事があるけれど(好きな階段と、そうでない階段)、槇さん自身がこの先の建築に何があるか?今もその好奇心を失っていないように感じた。

槇さんの階段には、槇さん自身が映っている。
画;hiromichi yasuda

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