環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年9月7日金曜日

建築家にとって、良い仕事とは?

「建築家にとって、良い仕事とは?」。。。ちょっとダイソレタ題にしてしまった・・・

先日、横浜市のプロポーザルで、小学校のトイレ改修の仕事を獲得出来た。
こう言うと身も蓋もないけど、10年前だとだれも応募しないような仕事(トイレ改修)にも関わらず、13者のオファーがあり、11者が提案した。

今の建築業界は厳しい・・・・

バブルの頃、建築家にとって良い仕事とは、「新し」く「オリジナリティ」があって、「可能性」がある「個性的」な仕事が良しとされていた。
僕らは新しい建築のために、日夜アイデアを考えた。
勿論、今でも間違ってはいないと思う。
ただ、強引に意見を通す姿勢が、使用者、いわゆる他者を顧みない建築家の傲慢に映った事も少なからずあった。

建築業界の不振もあるが、3.11以降、少し風向きが変わって来たように思う。

小学校のトイレ改修に戻るけれど、改めて他者の視点に立った設計を考えている。学校の先生やちびっ子に受け入れられる、これも一つの「建築家にとって良い仕事」だと思っている。
画:hiromichi yasuda


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