環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年10月4日木曜日

和田町駅前のちょっとした広場

相鉄線に乗る用事があって、久しぶりに和田町駅に降りた。

かつて、この駅前はひどく混雑していて、当時の自治会長さんが何度か横浜市に改善の要望をしていた。横浜国大も街づくりに協力していて、僕が駅前のデザインを担当することになった。

完成して10年近く経つと思う。
ここで提案したのは、車の動線を集約して広場にすること。あと、樹木とベンチだけ。

ベンチには、イロイロな思いがあった。
ただのベンチじゃなく、樹木を植えて木陰をつくること、座った人が気まずくならない配置にすること(対面しないようにベンチを菱形配置にしたり、どこからでも座れるように背もたれ無しにしたり)など。

久しぶりに訪れた和田町駅前のベンチには、お年寄りとか、サラリーマン、バスを待つ主婦などが座っていた。お弁当を食べているおばちゃんもいた。
なかなかナイスな風景に、思わずニヤリ。

ちょっと腰をかけたい時、そこに椅子があること。加えて、座る人への気遣いが少々あること。改めてその大切さを感じた。

写真:hiromichi yasuda


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