環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年10月22日月曜日

堀部安嗣さんの住宅を見せて頂いて

先日、建築家の堀部安嗣さんの住宅を見せて頂いた。
とても丁寧に作ってあって、お施主さんも満足されているようだった。

話は飛ぶけど、以前堀部さんがしていた「一角獣」の話を印象深く覚えている。
画家が「一角獣」と「普通の虎や鶴」を描くのでは、どちらが難しいか?という話。
一角獣は誰も見た事が無い架空の動物。
虎や鶴はみんなが知っている普通の動物。

通常は、誰も見た事が無い一角獣の方が難しいと考える。
ところが、画家の答えは逆。

何故か?

一角獣はだれも見た事が無いから、多少絵が歪んでも、誰も気が付かない・・・
虎や鶴は、みんなが知っているから、細部においても疎かに出来ない・・
という答えだった。

堀部さんは、自分の作る建築も同じと言っていた。
堀部さんの建築はプロポーションにしろ、素材にしろ、使い勝手にしろ、特異な事をしていない。
しかし、と言うかだからこそと言うか、恐ろしく緻密に丁寧に作っている。

画:hiromichi yasuda






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