環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年4月21日土曜日

椅子について-2

椅子は使う場所によって「デザイン」が異なる。
デザインと言っても、いわゆる「デザイン(装飾)」じゃないですよ。
「設計」と言った方が良いかもしれません。


例えば、バーでよく使うのが、高いカウンターと背の高いスツール。
食卓椅子は、軽くて背もたれがあるものを使う。
リビングにはクッションが効いて、だら〜っとできるソファー。
座の高さ、クッション性能、体の包み方、などその場に適するように作られている訳。


ところで、設計者にとっては常識だけど、この「デザイン」は飲食系の店舗ではとても重要なのです。


何故か?


例えば・・・マク○○ルドの椅子、座りにくいと思った事ないですか?


そう、椅子の設計で客の回転率を調整出来るのです。
マク○○ルドなどファーストフードは、あえて座りにくい椅子で回転率をあげ、銀座の高級クラブは、どっしり座れるソファーでゆっくり飲んでもらう。(行った事無いけど)


椅子によって調整された環境では、無意識に席を立ったり、長居したりと・・・まあ、人間も動物的なところがあるんですね。


出典:http://coolbody.jp/yotu-isuhineri.htm

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