環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2013年11月2日土曜日

風と光のトイレ (神奈川建築コンクール)

建築家の黒田和司さん(NEU総合計画事務所)と共同で設計したトイレ(風と光のトイレ)が、神奈川県地区コンクールの一般建築部門で、アピール賞を頂いた。

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p525426.html
共同設計の黒田さん、審査員の皆さん、どうもありがとうございました。

ところで、他の受賞作(一般建築部門)を見ると、大きな施設が多かった。

大きな建築は、機能が複合しているから、バランスや調整を含めて「全体」を考えることが重要になる。
例えば長編小説のように、全体の構造が複雑で長大なものだから、所々に人を飽きさせない仕掛けが必要になるし、矛盾した条件にも破綻が無いように納めなければならないし、だからと言ってコンセプトは忘れてはいけないし
全体をまとめるには、持久力を含むかなりの体力が求められる・・と思う。
大きな建築が数多く受賞するのは良くわかる。

対して、僕らのトイレは単機能だから、短編小説のようにシンプルなアイデアでどれだけの強度があるか?が、重要になる。
持久力というより瞬発力、かもしれない。

今回、大きな建築に分け入ってトイレが受賞して本当に嬉しかった。
と同時に、大きな建築でも一度挑戦してみたい・・・と思った。


画:hiromichi yasuda

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