環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年12月5日水曜日

建築家は「経験」のプロでなければならない

”建築家は「経験」のプロでなければならない” とは、原広司さんの言葉。

例えば、5万人の観衆がどのような動きをするか知っていなければスタジアムは設計できないし、お料理をする主婦の気持ちがわからなければ良いキッチンは設計出来ない。

さらに言えば、[今までに無いもの]を設計するには、そこでどのような経験が生まれるか?をリアルにイメージ出来なければいけない。少なくとも設計者の頭の中では。

話は変わるけど、先日の肉離れ]でちょっと不自由している。
階段は手すりが無いと辛いし、ちょっとした移動も億劫だし、歩くスピードは普通の人の半分以下だから信号機の点滅にオロオロするし、妙な歩き方で他人の視線は気になるし、とまあ、枚挙にいとまが無い。

恐らく、高齢者や障害を持たれているなど足腰が不自由な人の「経験」の一部を「経験」しているのだろう。

肉離れは痛い「経験」だったけど、不自由な「経験」は設計者としては貴重な「経験」だったということかな。
画:hiromichi yasuda


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