環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2012年12月11日火曜日

小学校の校舎について考えた事

僕は常々、建物はそれを使う人と[イメージ]が近いのが良いと思っている。
建物(のイメージ)=使う人(のイメージ)・・・が良いと思っている。
つまり、身分不相応な建物はどこかギクシャクしている。

今日、設計の打合せで小学校に行った際につくづくそれを感じた。

訪問したのが丁度休み時間で、こども達が教室から元気よく飛び出してきた。
ポッチャリしていて大人より(頭も体も)柔らかそうな子供らが、八切れんばかりの天真爛漫さで飛び出してくる
かけ声もすごくて、コンクリートの建物だから反響音がスゴい。

しかし、こども達の元気の良さとは裏腹に、鉄筋コンクリートの校舎はイマイチだな〜と感じた。硬質で冷たい感じで。
柔らかくて天真爛漫なこども達を、固い殻で押え込んでいるような違和感だった。

もうちょっと木質感のある柔らかな校舎は出来ないだろうか?とか、
こども達の生き生きした姿に見合ったスペースは作れないだろうか?とか。

小学校の校舎は、もっと[子供]に近づくべきである。
画:hiromichi yasuda


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