環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2013年4月21日日曜日

吉村順三さんの湘南の家

昨日、「湘南の家」を見てきた。
湘南の家は、1966年に、建築家の吉村順三さん設計で作られた家。
3年前から売りに出ていて、今回不動産やさんがその内覧会を開いてくれた。

以前、外からだけは見た事があって、軒が低い家だな〜と思っていた

今回は、内部まで隅々見られる絶好の機会だったので、仕事もそっちのけで、横浜の友人とイソイソと(湘南の磯に)出かけた。期待に違わず素敵な住宅だった。

ギリギリまで軒を低くしているから、外観のプロポーションがいい。
気持ちのよいアプローチになっていて・・・と、
ただこんなに屋根が低くて、「インテリア」は大丈夫か?とやや心配になる。

玄関を開けると、その不安は一気に払拭される。
リビングに向かって若干床を下げているのと、天井(屋根)も見た目で判るように「ムクリ」があるので、懐の深い感じになっている。低い天井がむしろ心地よい空間になっていて、さらに海に向かって大きな窓があって、やっぱり低い軒先が、海の水平線と平行に風景を切り取っている。
ソファーに腰を下ろして、一日中海を眺めて過ごしたくなるリビングだ。

と、まあ、まだまだ説明が足りないけれど、とてもよく考えられていて、目から鱗が何枚落ちた事か・・・・その心地よさにずいぶん長く滞在してしまった。

ただ、ちょっとアレなのは売値で・・・3億超の価格には、目が点になる。
僕にはムリ。

画:hiromichi yasuda



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