展覧会の中で、印象に残ったのは「バラック装飾社」について。今さんは関東大震災直後の東京を見るに見かねて「バラック装飾社」を立ち上げる。簡単に言うと、震災後に次々と建つバラックをペンキで装飾するというもの。
様々な色が混じり合い干渉すると、鈍い灰色になってしまう。嫌というほどテレビ映像で見た世界だ。
くすんだ瓦礫の中では、黄色や赤や青の美しい原色が人にどれだけ希望を与えるか・・・
今さんは、荒廃した中に美しいものが現はれる喜びを身を持って体験していた。
*今和次郎:「考現学」や「生活学」というジャンルを築いたり、「建築家」「大学の先生」とマルチにわたって活動
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