15歳の僕らは、「心の準備をしておけ!」と大会の前日によく言われた。
当時は、積み重ねて来た練習や「経験」をもう一度整理して、落ち着いて試合に臨め、と理解していた。
昨日、先生の還暦と退官のお祝いがあって、久しぶりにお会いした。
その時、「心の準備をしておけ!」の話をしたら、
先生から意外な答えが返って来た。
「人間が弱さを出してしまう時はどんな時か解るか?安田。それはなあ、(対峙する)相手が、考えてもみなかった事をした(想定外の)時なんだよ・・・・」
その後、話題が移ってしまったから真偽の程はわからないけれど、
僕なりに考えてみた。
僕らは、事件に遭遇した時、それまでの経験に照らして対処する。
でも、本当に新しい事件(いままで経験した事の無い事件)では、経験は役に立たない。というか、足かせにすらなってしまう。
でも、[全く新しい事件は経験が役に立たない]という事は、「経験的」に僕らは知っている。
その「知っている」事が重要で、
「心の準備をしておけ!」は、その時の対処だと。
個人的にこの歳になっても予期せぬ事態に遭遇する日々、いざという時に我を失う事が無いように。
0 件のコメント:
コメントを投稿