桜きるバカ梅きらぬバカ、とは良く言ったもので実家の梅がのび放題で枝が絡まっていた。
帰省して3日目、裏庭にある梅の剪定をすることになる。
腰が曲がった親が枝を切るのを思うと流石に気の毒になり、「梅の枝を切るよ」と申し出る。
すると・・・
我が意を得た母は、庭石にどっかりと腰をかけ、「あっち、こっち、そこじゃない・・どこ見とるだん!?」と最小限のカロリー消費で声と指だけ動かして、脚立に登る僕に指図。
おかげで、剪定が終わる頃には額のあたりにうっすらと汗。
でも、脚立から降りると、床屋から帰ったばかりのように清々しくなった梅の木が、透き通るような青空の下にあった。
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