環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2013年12月19日木曜日

「生活」について、改めて考える。

「生活」という言葉、漢字を見て、改めて考えてしまった。

生活の「生」は、生きるであり、「活」は「活き活き」の「活」である。
生活とは、本来人間が「活き活きと生きる」・・を意味している。

今度の震災で、東北工業大学の新井さんを中心に[仮設カスタマイズ研究会]という勉強会が組織されて、今、仮設住宅を本設住宅に転用出来ないか?という課題に取り組んでいる。

 仮設住宅は、「必要最小限」の設えで作っているので、シンプルで施工も簡単。パタパタ組み立てられて、作る人には非常に良く出来ている。

反面、味気ないというか、住む人には、生活の為の「何か」が足りない。
 「何か」というのは・・・・例えば、笑ったり、おしゃべりしたり、楽しくお食事したりする、人々が活き活きと生きるための人間の居場所。
その「何か」が足りないと、・・・それは「生活」を支える器とは言えないんじゃなかろうか?

今提案してるのは、ご近所さんとお話したり、日向ぼっこが出来る「広縁と庇」を加えた転用住宅。
たったそれだけのことでも、文字通り「生活」に近づけるのではないかと。


画:hiromichi yasuda



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