環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2016年1月17日日曜日

鎌倉・東慶寺

鎌倉に、「東慶寺」というお寺がある。
北鎌倉では、円覚寺程大きくもなく、明月院(あじさい寺)程有名でも無いけれど、ややこじんまりとして上品な佇まいが好きなお寺である。
駅から近いこともあって、北鎌倉に行った際には、いつも立ち寄っている。

小林秀雄という昭和の文芸批評家の墓があって、実は学生の頃小林秀雄さんに陶酔していてその延長で墓までお参りに行ってしまったのだけど、それ以来、好きなお寺となった。

このお寺、梅が有名で、2月になると、境内に梅の花道が出来る。
その梅の木が低く剪定されていて、周囲の塀や軒も低く抑えられているので、ゆっくり歩くには心地よい参道である。
例えば、日溜まりの梅の前で、
「梅が、咲きましたねえ」
「咲いたねぇ。だけど今年は早いね・・」
「ええ、ええ、早いですねえ・・」
「うん、早い、早い。」
みたいな、お婆ちゃんとお爺ちゃんの会話が聞こえてきそうな・・・そんな参道である。

3年程前から、ギャラリーもオープンして、趣味の良い工芸品を中心に展示している。
好みのスペースが、また一つ、加わった。
画;hiromichi yasuda

5 件のコメント:

  1. 安田先生、あけましておめでとうございます。
    返事が遅れて、申し訳ありません。それよりも、新年のあいさつをこのような形ですませようとすることの方が、失礼かもしれませんが。

    実は、小林秀雄氏が翻訳したアランの『精神と情熱とに関する八十一章』を、『幸福論』と合わせて今読んでいます。ですから、私は小林秀雄を批評家と思わず、翻訳者と認識していました。

    神奈川に住んでいた時、鎌倉に何度も行きましたが、東慶寺は知りませんでした。今度鎌倉に行く機会があれば、行ってみようと思います。それでは。

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  2. 小野寺さん。あけましておめでとうございます。
    今年も宜しくお願いします。

    小林秀雄がアランを訳していたんですね。小林秀雄全集には、アランへの批評が結構出てきます。
    学生の頃から読んでいたようです。
    こんど、その『精神と情熱とに関する八十一章』を読んでみます。ありがとうございます。

    幸福論は、いい本ですね。
    これは、訳者違う本が複数出ていて、最初角川の竹岡さん訳で読んだんですが、今一つだったんで、串田孫一・中村雄二郎訳の白水Uブックスを買って、まあ、角川より良かったんですが、最近、村井章子さん訳のを買ったら、大変読みやすかったです。
    アランの幸福論はちょっとしたブームなんですかね。ここ数年、益々新しい訳の本が出ていますね。

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  4. 安田先生、おはよございます。

    アランは簡訳版の漫画も出ているようで、ちょっとしたブームのようです。
    アランは内容もですが、論説がコンパクトな章に分かれている部分も、時代にマッチしているみたいです。

    最近、私は翻訳本を中心に読んでいますが、最近の翻訳本は読者を意識しているためか、読みやすさを感じます。(こんな物言いは先生に失礼ですが…)
    特に、村井氏の翻訳は、どの本も素晴らしいです。村井氏が翻訳した、アダムスミスの『道徳感情論』(日経BP社)も面白かったです。

    昔の岩波系の高飛車感だけの本とは雲泥の差…悪口ですね、失礼しました。

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  5. 小野寺さんこんにちは。
    最近まで、「翻訳」の本は、あまり好きではありませんでした。
    理由は、簡単で、おっしゃる通り、i波文庫の何を言ってるか解らない直訳系の文体がダメで、肌に合わなかったからです。

    村井さんの訳はいいですね。とても平易な言葉で書かれているので、翻訳本(ゴツゴツした難解な言回し)でのいつもの違和感を感じません。
    ネットで調べたら、村井さんの訳で、経済書の翻訳が多数出ているので、今度購入してみます。
    どうもありがとうございました。

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