環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2013年10月29日火曜日

徳島県の漁村集落

徳島県は昔、一度だけ訪れた事がある。
少ない経験とは言え、他の四国3県に比べて徳島は何故かベールに包まれていた・・と言うか、記憶からスッポリ抜けていた。
徳島の特徴を聞かれても、阿波踊りぐらいしか知らないし・・・・


徳島県南部にある日和佐浦という漁村を訪れた。
ここには、街の[昔の佇まい]が残っている。
建物は勿論だけれども、路の造りがユニークで「あわえ」と呼ばれる路地があって、それが街の構造を今に伝えている。

東西の路が車が通行でいる大通りで(といっても4・5m程度だけれど)、
南北の路が人や動物が通れるくらいの路。
それぞれ格子状に組まれていて、
街の南端の漁港まで繋がっている狭いほうが「あわえ」。

その路地でおしゃべりを楽しんでいるおばちゃん達を何度か見かけた。今ではあまり見られなくなったけれど、おばちゃん達は、どことなくノンビリしているというか、ゆったりした感じで、時折笑い声が聞こえてくる。

そんな風景を見ていると、
おそらく、100年前の日和佐浦のおばちゃんも、今と同じような身振り手振りでおしゃべりしていて、時に笑っていたのでは無いか?と思えてしまう。
画:hiromichi yasuda

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