環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2013年10月20日日曜日

五台山竹林寺でのお話

五台山竹林寺は、四国八十八箇所をめぐるお遍路さんの31番札所である。
そこの[客殿]で、建築家の堀部安嗣さんのレクチャーが行われた。

お寺で建築のレクチャーを聴くのは初めてだが、新鮮でなかなか良いモノだと思った。
外に目をやると、名勝庭園、立派なお庭が見える。
ぐるりと回廊が廻るその中心に広いお座敷があり、そこで堀部さんがお話をされた。

客殿の造りは、ドッシリしていて、柱・梁は太く天井も高い。
20名弱の集まりであったが、器(建築)がしっかりしているので、まだまだキャパシティに余裕がある。

公共建築で、よく「箱モノ」と揶揄される市民ホールがあるけれど、「寺」が集会所だった頃を考えると、「箱モノ」という言い方はちょっとヘンというか、その響きにかなり違和感を感じる。

大きな屋根があって、そこにいい話をしてくれる坊さんが居て、町の人が自然にその話を聞きに集まってきた、そんな風景がイメージできる。

堀部さんの話は、とても面白かった。
画:hiromichi yasuda


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