完成したのは、丁度震災直後だったから・・・・2年半前になる。
建具の不具合、定期点検と、完成後、この住宅には何度か訪れている。
時にはズッシリと重い足取りで訪ねる事も・・・あった。
インターホンで挨拶すると、上機嫌のご主人が出てきた。
開口一番、クーラーを使わない生活で、とても快適である・・と。
以前も一度聞いたセリフに、今年の夏は流石に厳しいだろう・・と。
設計者(僕)に対するリップサービスかな?とも思ったけれど、
室内に案内されると、確かに涼しい・・・・
ここは、背後に山を控えていて、前面には水田が広がっている。
この時期、朝方は背後の山からの吹下ろしの涼しい風があり、日中は前面の水田で冷やされた風がくる。
窓は山と水田に向けて大きく開けてあるから、微風も含めて風が流れる。
帰宅する電車では、心が軽かった。
こんな経験があるから、この仕事がやめられない!
写真:jin hosoya
他人の評価で自己評価を揺るがせてはいけないと思いつつ、顧客満足は、仕様100%では未達のことが多いですから、顧客の感謝程、仕事の喜びを感じさせてくれるものは無いですよね。
返信削除また、あるがままで快適というのが素晴らしいと思います。
そんな快適空間を増殖させて有限資源の無駄遣いを是非防止して下さい。:)
suzukiさま、コメントありがとうございます。
削除日本の夏、冬を考えながらも、パッシブな方法でこれからも設計が出来ればと思っています。