環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2015年9月28日月曜日

映画「あん」と樹木希林

年に1度・・・最近は映画を見る機会が少なくなったけれど、その貴重な機会は、今年は「あん」という河瀬直美さんの映画だった。

パッとしないどら焼き屋を営む店長(永瀬正敏)のもとへ、ふらっと、アルバイトをしたいと徳江(樹木希林)がやってくきて「あん」を作る事になる。
「あん」の味が評判となり、そのパッとしないどら焼き屋が人気の店になるけれど、やがて徳江がハンセン病である噂が広まり、客が離れていって徳江は店をやめる事になる。
・・・ハンセン病の差別と世間の無理解を主題とした映画だった・・・・

主役の、樹木希林の演技が良かった。
彼女の感情を抑制した演技が、かえって寂寥感というか、切なさを伝えて、対する永瀬正敏も悲しみにじっと堪える男のいい演技だった
彼らの負の過去と、それに抗って生きる姿を鮮やかに描いていて、思わず感情がこみ上げてしまった。
画:hiromichi yasuda


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