環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2015年9月11日金曜日

南三陸の風景

先日、復興支援も兼ねた遠征で、仙台、南三陸、気仙沼、福島を訪れた。
感慨深い訪問だったけれど、中でも南三陸の風景が印象に残った。

南三陸は、説明するまでもないけど、防災無線で「高台に避難して下さい」と最後まで留まって放送して亡くなられた女性職員がいた被災地。

現地を訪れると、防災庁舎は骨組み姿で残っていて、ねじ曲がった鉄骨は3.11の記憶を生々しく留めていた。

ところが、周辺は、災害時とは一変していて、露天掘りの炭坑跡地のような風景になっていた。
嵩上げによって高くなった土地は、旧防災庁舎をスッポリ取り囲んでいて、気が遠くなるような量の土が運び込まれた事を容赦なく理解させた。

南三陸防災庁舎周辺





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