冷蔵庫がなかった時代は、さぞや大変だったろうな・・・
先日、J,ジェイコブズの「都市の原理」を読んで、ポンと膝を打った。
ジェイコブズは、1960年代頃から、近代都市計画による開発を批判した急先鋒の理論家だけれども、その本の中で都市の起源について触れていた。
一般的に、狩猟民族だった人類は牧畜と農業が発明された後定住が始まったと言われているけれど、彼女は定住が始まったから牧畜と農業が発明された、と、通説を逆転した。
その根拠については省くけれど(読んでみて下さい)、その中で、牧畜についての話が面白かった。
当時、人類にとって、食べ物を「保存」することが、とても大きな課題だった。(今でもそうだけど・・・)
つまり、肉も魚も野菜も、数日から数週間で腐る。
冷蔵庫も缶詰めも食品添加物も無かった時代に、それをどう解決したのか?
その解決策の一つが、牧畜であったと。
肉が腐らない為にどうするか?と考えた人類は、じゃ、生かしておけば良いじゃん!?
生きてりゃ死ぬまで腐らないよね、みたいな、つまり生かして隣においとけば、動物はとてもいい「保存食」であると。
食料を生産する産業の一つが畜産だけれども、その起源は冷蔵庫と同じ「保存」にあったとはね・・・
画:hiromichi yasuda
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