環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2014年2月16日日曜日

メタボリズムの時代と建築その2(中銀カプセルタワー)

前回に続いて、メタボリズム。


ちなみに、メタボリズムとは、[新陳代謝]の意味で、おじ樣方が心配する病気[メタボ]と語源は同じ。(新陳代謝の低下に伴うおじさまのお腹が、メタボ


中銀カプセルタワーは、黒川紀章さんの設計で1972年に作られた。
変な形をしたビルで、四角いカプセルがポコポコ貼付いている塔状の建物だ。

当時の黒川さんの説明を聞くと、これからの人は街から街へ移動して、土地に縛られた定住、をしなくなる。だから住戸もどんどん個別化・複数化して各々は最小限の(仮)住まいでいい。
だ・か・ら[カプセル住宅]

この時代は「未来」が大きなテーマで、その思想が都市や建築の主題であり、その実現が建築家の使命だったみたい。

内装は、実に良く出来ている。
テレビ、電話、時計、ベッドなどがビルトインされていて、さながら今日のビジネスホテルのような様相。また、メールボックスから電気のメーターボックス、電話・机・時計やその収納家具までオリジナルに設計されていて、デザインの黎明期にある苦労と羨望をいっしょに感じることになった。

隅々まで見せて頂いてホント面白かった。
カプセル店子の松野さん、どうもありがとうございました。

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