子供の頃は、当たり前のように大工さんがカンナをかけていたのだけれど。
先日、木族の勉強会で、大工の棟梁(苔原さん)が、カンナについて興味深いことを言っていた。
何故、カンナをかけるのか?
木の太さを微妙に調整するため?
ま、それもあるけど大きな理由ではない。
木は、カンナをかけると、見違えるように艶が出る。
触ったら、ツルッツル。
ってことは、見栄えのため?
勿論それもある・・が数ある理由の一つ。
話を聞いていてなるほどな、と思ったのは、カンナをかけた木材は、塗装がのらない。
表面で塗料が弾いてしまうからだ。
カンナをかける理由の一つに、水を弾く事、つまり木の保護膜になっているのだ。
つまり、つまり、木材の「耐久性」に関係していたのだ。
最近は、機械によるカンナが主流で、手作業でやる事は少なくなった。
ただ、木には個性がある。今でも機械によるカンナは、現場で微妙に刃の調整をしながらする手作業には及ばない、とのことだった。
画:hiromichi yasuda
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