幾つか、めぼしい資料が見つかったので、コピーを取り終えて一休みしているとき、
ふと背表紙が気になって、本に手を伸ばした。
それは、アルバロ・シザが、ル・トロネ修道院を訪ねる話だった。
最初は週刊誌でも眺めるようにパラパラめくっていたが、シザのスケッチのページで、手が止まった。
ル・トロネ修道院の外構のスケッチで、歩道の先にレンガの塀など、何気ない小道風景がパースペクティブに描かれていて、
何度か見た事があるヨレヨレした線のスケッチだけれど、そこには道の広さや塀の高さ、厚みなど諸々の「寸法」が記入されていた。
つまり、実測図!?
想像するに、そこはシザにとって心地よい空間だったのだろう。
そして、それを実測する事で頭に焼き付けていたいたのだろう、、、と思った。
画:hiromichi yasuda
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