姉2人が水泳部だったからその影響で入部した。姉達は中学、高校に進学すると早々に辞めてしまって、結局、僕が最も長く水に浸かって、最も長い距離を泳いだ。
中学の夏は部活動真っ盛りで、放課後のグラウンドはかけ声やら怒鳴り声が響いていた。
そんな中、プールで泳いでいる僕らの脇で、フェンス越しに羨ましそうに眺めている陸上部達が居た。
「いいなあ、すいえー部は・・・こっちは暑くて死にそう・・・・」
嘆きの様な、ため息のような声が聞こえるが、
「こっちだって、練習の辛さで、汗と涙を流しながら泳いでるんだぜ。プールの水は、僕らの汗と涙なんだからな・・・ウソだけど」
と、心の中で答えた。
しかし・・・・こうも暑い日が続くと、あの頃の練習が懐かしい・・・・・
画:hiromichi yasuda
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