環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2013年2月6日水曜日

宮城と福島の問題点

昨日、「宮城と福島の問題点」というテーマのJIAセミナーに参加した。

宮城からは手島さん、福島からは阿部さんがパネラー。
それぞれの地元在住の建築家で、地域がかかえる問題を語ってくれた。
お互いに、プロフェッショナルとして出来る事、出来ない事をふまえて。

宮城は復興を始めるにあたって、地域の合意形成作りというか、仕組みづくりに苦心しているようで、ただ手島さんはとても元気で、精力的に、横断的に仕組みづくりに関わっている。ある意味、建築家としての職能を逸脱しているとも言えるけれど、そこまでやらないと問題の解決にはならないのだと。小さな共同体から合意形成の仕組みを作る話はとても説得力があった。

対して、福島はもっと深刻。
原発被災地では、帰りたくても帰れない。国という大きな共同体がビジョンを示さないかぎり、手の施しようが無い。その中で、建築家個人が出来る事を考えなければならないと。
茫漠とした、人間が扱えるスケールをはるかに超えた巨大な事態に直面して、どうすれば良いのか、答えの見えないなかで阿部さんは試行錯誤しているようだった。

画;hiromichi yasuda


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