環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2015年5月18日月曜日

高校生にとっての黄金町

自分は将来、何をやりたいか?
確か、大学受験を控えて志望校を決める際に考え始めたと思うけど、今にして思うと、ずいぶん少ない情報のなかで考えていたような気がする。

今日、僕の事務所に、
「街づくりをやりたいので、話を聞かせて下さい」
と、女子高生がやってきた。

事務所は横浜の「黄金町」にあるけど、最近では全国的に知る人ぞ知る、「アートによるまちづくり」のサンプルになるような地域である。

高校生とはいえ、それなりに礼を尽くして来たからにはこちらも半端な答えじゃマズかろう・・・第一、彼女の将来を左右するかもしれないし・・・
というわけで、ここで街づくりを仕切ってるエリアマネイジメントのスタッフさんに助けてもらって、一緒に街を歩いた。
昔、「風俗街」だった街がアートの街に生まれ変わる経緯を説明しながら。

アート、行政、マネー、コミュニティとエゴ、人間の良心や欲望、街を巡りながら、情報の多さと、一筋縄ではいかない、例えるなら多元的な立体パズルを解くような状況の中で、黄金町の街づくりがある、と、改めてそんな事を感じた。

高校生の彼女はやや高揚した表情をしていたけれど、
何を見ていたのだろう。。。。


画:hiromichi yasuda







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