11/3が最終日の展覧会が多くて、今日までにイロイロ駆足で廻る事になった。
一番印象深かったのは、国立近代美術館でやっていた「菱田春草」展。
僕の知る限り、菱田春草展では最大規模の展示だった。
簡単に紹介すると、菱田春草は岡倉天心に師事して、横山大観や下村観山らと日本画の改革発展に尽力した人。
でも、36才という若さでこの世を去ってしまう。
活動期間は短いけれど、僅かの期間で数々の新しい技法にチャレンジして日本画の歴史を大きく前に進めた人。
モーツアルトや芥川龍之介みたいに太く短い芸術家の典型で、多くの傑作を残した。
何を隠そう、十数年来、菱田春草のファンである。
とある展覧会で偶然「落葉」を見て、こりゃスゴい、と思ってファンになった。
以来、彼の作品集を買い、熊本の美術館に作品があると知れば訪れ、横須賀美術館に「落葉」が来ると聞けば行き、国立近代美術館には何度か足を運び・・・とまあ、おっかけに近い、ファンである。
とにかく、上手い。
素人の僕が見ても、抜群に上手いと思う。
構図、タッチ、そして色彩、どれをとっても、グゥ、グゥッ〜と、引き寄せる力がある。
人気の作家だからお客さんが多かったけれど、オバちゃんに負けじ、と群衆を掻き分けて、正面近くから絵を見せてもらった。
↓これが「落葉」です。
画:hiromichi yasuda
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