15世紀頃建立の円覚寺舎利殿は、教科書以外にちゃんと見た事は無かったけれど、今回は、建物の中までみられるという。
「おお、これが国宝か!」
と間近で見る・・・・
が、意外と小さい。
想像の舎利殿の80%縮小、ぐらいか。
その変わり、細工というかディテールがとても繊細であった。
室町時代に台鉋[ダイガンナ](いまのカンナ)が使われるようになった、と言われている。
垂木が細く、その一本一本が、きれ〜に揃っているのは、鉋のおかげであろう。
その登場は、当時の大工にとって、一つの事件だったと想像できる。
電卓をカチカチ叩きながら表計算をしている時に、[エクセル]が登場して、
おお!これは事件だ、、、、と思ったように、
大工さんも、
おお!!これは事件だ、、、と感動したに違いない。
面倒な表計算が苦にならなくなったように、
木を削る事が苦にならなくなった、に違いない。
舎利殿の垂木を見ていると、削ることに喜びや楽しみすら感じていたように、想像してしまう。
画:hiromichi yasuda
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