環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2014年6月1日日曜日

鎌倉散歩ーその1(円覚寺舎利殿)

横浜の建築家仲間と、円覚寺舎利殿を見学する。
15世紀頃建立の円覚寺舎利殿は、教科書以外にちゃんと見た事は無かったけれど、今回は、建物の中までみられるという。

「おお、これが国宝か!」
と間近で見る・・・・
が、意外と小さい。
想像の舎利殿の80%縮小、ぐらいか。

その変わり、細工というかディテールがとても繊細であった。


室町時代に台鉋[ダイガンナ](いまのカンナ)が使われるようになった、と言われている。
垂木が細く、その一本一本が、きれ〜に揃っているのは、鉋のおかげであろう。
その登場は、当時の大工にとって、一つの事件だったと想像できる。

電卓をカチカチ叩きながら表計算をしている時に、[エクセル]が登場して、
おお!これは事件だ、、、、と思ったように、
大工さんも、
おお!!これは事件だ、、、と感動したに違いない。

面倒な表計算が苦にならなくなったように、
木を削る事が苦にならなくなった、に違いない。

舎利殿の垂木を見ていると、削ることに喜びや楽しみすら感じていたように、想像してしまう。


画:hiromichi yasuda


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