野沢邸(相模原の住宅)は、予々、拝見したかった住宅である。
到着すると、野沢御夫妻が僕たちを迎えてくれた。
やや天井高を抑えたリビング、屋上庭園?につながる寝室、そこかしこに野沢さんの趣味の家具や小物がちりばめられたインテリアを見た後、ホームパーティーが始まった。
楽しい時間は足早に過ぎ去るもので、帰途についた後、もうちょっと「建築」を見ておけば良かったと後悔して、かつて野沢邸が紹介されていた雑誌を引っ張りだしてみた。
その記事には、「暮らしをつくる土台となる家」という見出しで、野沢さんの奥さんのインタビューがあった。
読み始めると、奥さんが語る野沢邸が面白くて、、、、お庭の話や、食事の話でいつまでたっても「建築」の話にならない。・・・・でも、とても素敵な話であった。
奥さんの「価値観」が率直に表れたお話で、食事や季節変化などの経験を大切にされて、丁寧に暮らすことが語られていた。
そう言えば、美味しいお食事で、僕らをもてなしてくれたのは奥さんだった。
訪れて「いいなあ」と感じる住宅には、例外無く人と空間と時間がつくる楽しい経験があるけれど、野沢邸の「楽しい経験」は、野沢夫妻の共同作業・・・だったのかもしれない。
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