鳶職人が柱を建てて梁を架けていく。
プレカットで刻んだ木材を、まるでパズルのピースを入れて行くように組み立てて行く。
夕方近くに、全体像が掴める大きさになったところで上棟式を行った。
施主と僕とで、幣束(へいそく)に向かって、二礼二拍手一礼。
最後に、隅柱に塩・米・酒をまいて一通りの儀式が終わる。
上棟式は、平安時代の昔からあったと言われている。
それは、柱を立て梁を架ける行為に建物の起源を思わせる神聖な姿を見たからだと思う。
プレカットになった現代と言えども、建物が立体的に組み上がって行く姿には高揚感があった。平安の昔から変わらず日本人が感じてきたことだろう。
写真:hiromichi yasuda
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