環境デザイン・アトリエ

横浜の建築家からのメッセージ。
日々感じた事を綴ります。

2015年10月13日火曜日

指導者はテニスの壁打ちの[壁]

大学で教えている建築家が集まった時、こんな話になった。

例えば、場所や家族構成やテーマを与えて、住宅の設計を2・3ヶ月かけて指導するとする。学生は、課題条件を読み解いて設計するのだけど、あくまでも作業は自宅(つまり授業外)だから、サボる学生と、頑張った学生とでは雲泥の差が出てしまう。
頑張って指導しても、1週間後、なにもせず手ぶらでやって来る学生がいると、教える方もげんなりしてしまう。

ある建築家が、そうならないように、学生に対してこう切り出す、と言っていた。

最初に、「指導する私は、テニスの壁打ちの[壁]である。」と宣言する。
「相手が強く打ってきたら強く返す。弱く打ってきたら弱く返す。志ある学生には熱心に指導するが、やる気の無い学生には早々に切り上げて帰ってもらう。あくまで学生のやる気次第と。

・・・・なるほど。
画:hiromichi yasuda

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